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「COBO」で光る技と目利き 人気呼ぶハンドメード品サイト

   登録すれば自身が作成したハンドメード作品を販売できるサイトが人気を呼んでいる。2010年12月3日にオープンしたギャラリー&ショップ『COBO(コーボ)』もその一つ。趣味と実益を兼ね、日増しに会員が増えているという。

ドールハウス選手権優勝者の作品も

「COBO」のサイト(写真上)、「ダボ」さんが作ったドールハウスの一例(写真下)
「COBO」のサイト(写真上)、「ダボ」さんが作ったドールハウスの一例(写真下)

   自ら作った作品を販売できるサイトは数年前にアメリカで生まれた。「Etsy(エッツィー)」「ArtFire(アートファイヤー)などがそうだ。日本では、2010年はじめに「BAUry(バウリー)」というサイトが先陣を切り、以降、「CLOTHO」「Creema」「cooboo」、そして12月の「COBO」と続く。「COBO」共同代表の佐藤亨樹氏は、「2010年3月時点では1社しかなかったのに…」とニガ笑いするが、市場は明らかに拡大している。

   「COBO」のサイト名は「工房」からとった。2011年1月26日現在、登録会員数は300人あまりで、500円から数十万円まで約500作品(中古品は不可)を販売。会員にはプロのクリエイターもいれば、ものづくりが趣味の素人もいて、カテゴリーは豊富だ。食べ物や電化製品こそないものの、それ以外は、アクセサリーからファッション、工芸品、絵画、おもちゃ、キッチン用品など、多岐に渡る。

   出品作品の中で、特に人気が高いものの一つは「ダボ」さんが作るドールハウスだ。「ダボ」さんは、「テレビチャンピオン」(テレビ東京系)の第1回日本ドールハウス選手権で優勝経験もあり、そのメルヘンな作風、精緻な表現力には脱帽するしかない。価格は大部分が10万円を超えるが、それも納得の完成度といえる。

豪華商品当たるキャンペーンも実施中

スカードウール100%の毛糸で仕上げたクッションカバー(「T&Y」さん作)
スカードウール100%の毛糸で仕上げたクッションカバー(「T&Y」さん作)

   「COBO」の一番の魅力は、ネット上に自分のセレクトショップを持った気分が味わえることだろうか。会員になると、自由にレイアウト可能な専用ギャラリーが与えられる。クリエイターがそこに自分の作品を並べるのは当然だが、自身が物を作れなくても、ほかのクリエイターの作品をコレクションして販売できるのだ。つまり、"目利き"がポイントになる。

   登録料・出品料は無料で、注文成立時にシステム利用料として商品販売金額の5%が、また、他者のギャラリー経由で自分の作品が売れた場合にはシステム利用料とは別途、紹介システム利用料として販売額の3%が引かれる。一方、自分のギャラリーで紹介していた他者の作品が売れた場合は、販売額の2%が「COBO」から支払われるというシステムだ。

   佐藤代表は、

「クリエイターの活躍する場が少なく、何か提供できれば…との思いで立ち上げたハンドメードマーケットです。将来的には会員数50万人、作品数100万を目指したい。心を込めて作られた物ならどんなものでも扱っていきます」

と、言葉に力を込めた。

   なお、「COBO」では、クリエイター向け情報コミュニティーサイト「CREATORS BANK(クリエイターバンク)」と組んだ「COBOクリエイター登録キャンペーン」を2011年3月31日まで実施している。

   クリエイターバンク登録会員で、期間中に「COBO」に登録した人の中から抽選で1人に豪華商品が当たるというもの。

   キャンペーンの詳細は、

   http://www.creatorsbank.com/campaign/cobo/campaign.phpで。