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「大文字焼き」を「犬文字」に 青春時代の野望は叶ったか?

『八月の犬は二度吠える』
『八月の犬は二度吠える』

   講談社から2011年1月19日に発売された新刊本『八月の犬は二度吠える』(著・鴻上尚史)が、ちょっとユニークな作品として注目されている。

   大学入試に失敗した若者たちが、京都の予備校で"運命的"な出会いをする。なぜ、"運命的"なのか。そのカギは大文字の送り火が握っていた。彼らはふとしたことから「大文字焼き」の「大の字」に"点"を加え、「犬」にしようと計画するが実現まではいかなかった。それから24年目にして、40を超したいい大人たちが、再挑戦し、なんとか思いを遂げるまでを描く。

   その中では、親友の彼女を好きになってしまう男の心情。また、彼の親友から2度もキスされ、思い悩む女性の葛藤。さらには、青春時代を単なる思い出にせず、中年になっても何かに挑むことが尊いのだと伝えている。

   単行本、402ページ。定価1785円。