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工藤、中澤、武豊らが明かす 若手に伝えたい「ベテラン力」

   ぶんか社は2011年7月15日、新刊本『ベテラン力』(著・江口晃生)を発売した。著者の江口晃生氏は現役27年を誇るベテランボートレーサーだ。

いかにも「熱い」6人

『ベテラン力』
『ベテラン力』

   本書は、"侍アスリート対談"と銘打って、江口氏がスポーツ界におけるさまざまなベテラン選手たちとの対談を収録したものだ。

   登場するのは、スキージャンプの船木和喜選手、プロ野球の工藤公康選手、サッカーの中澤祐二選手、競馬の武豊選手、アーチェリーの山本博選手、バスケットボールの田臥勇太選手という、いかにも「熱い」6人。

「技術を学ぶことをしない」

   いずれも、長く現役を続ける上での目からウロコの持論を披露しており、それは、中年サラリーマンだけでなく、学生にとっても学ぶべき話が多い。たとえば、江口氏より2歳上の工藤選手は、若い選手らが「体力アップばかりに走り、技術を学ぶことをしない」と嘆き、「自分で自覚して練習すべき」だと話す。また、中澤選手は、「30歳を過ぎてからのほうが、フィジカルでも技術でも気持ちでも若い選手に負けないように追い込んでいる」といい、「若い選手が10頑張っていたら、僕はそれ以上の11、12頑張る」のだという。

   単行本(ソフトカバー)、191ページ。定価1260円。