J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

災害で傷ついた心・・・放っておいてはダメだ

『災害で傷ついたあなたへ 自分のこころをケアする方法』
『災害で傷ついたあなたへ 自分のこころをケアする方法』

   阪急コミュニケーションズは、新刊本『災害で傷ついたあなたへ 自分のこころをケアする方法』(著イレーナ・シンガー、訳・栗原泉)を発売した。

   著者は、「心に追ったトラウマに対処するには一つの心の仕組みが必要」だといい、その「心の仕組み」を築くために何をしたらいいか示すものとして「六か条の方策」を提起する。

   では、人間の行動モデルを根拠とした「六か条の方策」とはいかなるものなのか? 「茫然(ぼうぜん)自失」と題した第1章では、具体的なケースを例に取り、「秩序と安全を反映する環境に暮らすこと」や「できるだけ早く日常を取り戻すこと」、「支援の手をさしのべるなら具体的なものであること」など、精神的ショックを受けた人のための六か条の方策を明示。第2章以降では、やはり、具体的な事象を挙げながら、チェックリストの必要性や、被災直後の疲労との向き合い方、さらには、被災者の身近にいる人々に及ぶ「トラウマの波紋」といった点についても、詳しく言及している。

   単行本、256ページ。定価1890円。