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「お前に任せた」「卑しいねえ」―有名人語る「こころ揺さぶる」ひと言48

「こころ揺さぶる、あのひと言」
「こころ揺さぶる、あのひと言」

   作家から芸能人やスポーツ選手まで、多彩な分野の有名人が、人生で出合った「忘れられないひと言」について綴ったエッセイ集「こころ揺さぶる、あのひと言」(「いい人に会う」編集部・編、岩波書店刊、定価1575円)が2012年2月16日、発売された。

   「行列のできる法律相談所」の弁護士、北村晴男さんは高校球児だったころ、大事な試合で監督から「お前に任せた。打っていけ」といわれ、奮い立った。本来はスクイズの場面だったが、2点タイムリーを放ち、チームを勝利に導くことができた。人生でこのときの「お前に任せた」ほど心に残る言葉はないという。

   このほか山田太一さんが「アイ・ラブ・ユー」、いとうせいこうさんが「卑しいねえ」、香山リカさんが「熱心にやることは、誰にでもできる」という思い出の「ひと言」について書いている。室井滋さん、林家正蔵さん、佐野眞一さん、村治佳織さん、古賀稔彦さん、西垣通さん、日比野克彦さん、平尾誠二さん、高田文夫さんら48氏の「ひと言」は、それぞれに含蓄があり示唆に富む。

   本書は、既刊の「忘れられない、あのひと言」「こころに響いた、あのひと言」に続く「ひと言」シリーズの第三弾。どの一文も1200字ほどなので読みやすい。老若男女さまざまなジャンルの筆者がバラエティ豊かに並んでいる。エッセイを上手に書きたいと思っている人の「タネ本」「参考書」にもなりそうだ。