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いまの日本は「祈り」が必要 3.11から1年、内田樹の言葉を考える

『原発と祈り 価値観再生道場』(内田樹、名越康文・著、橋口いくよ・聞き手、文)
『原発と祈り 価値観再生道場』(内田樹、名越康文・著、橋口いくよ・聞き手、文)
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   「またあんな地震があるかも……」――震災から1年が経とうとする金曜の昼下がり、オフィスでそんな言葉を耳にした。これだけの月日が過ぎてもなお、人々の不安は消えないどころか、ますます増しているようだ。地震のみならず、解決しない原発問題も抱えるこの「3.11後」の日本で、私たちはどのように暮らしていけばいいのか。

   本著はそんな、悲しみや怒りに囚われて心が壊れてしまいそうなとき、心と体をととのえるための「祈り」の力に焦点を合わせる。

荒ぶる神の火を鎮めるには、ちゃんとした鎮魂、「原発供養」が必要。――内田樹
ポジティブな祈りは空気を変えていく。祈る人は弱者じゃないんですよ。――名越康文

   再び訪れる3.11。今、「祈り」の意味を再考したい。