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被災地の高校ボクシング部に練習用具届く 元世界王者、長谷川選手「復興と勝利に」

   東日本大震災で練習場を失うなどの被害を受け、現在も学校近辺のビニールハウスでの練習を余儀なくされている宮城県農業高校ボクシング部に2012年6月8日、パチンコメーカーのサンセイアールアンドディ(名古屋市)取締役営業本部長遠藤晃氏から一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパンを通じ練習用具が寄贈された。

   同社では4月6日~13日にかけ「SanseiR&D presents チャリティオークション」を実施しており、その収益金の全額34万6410円が今回の練習用具購入にあてられた。

名門復活に闘志

   6月8日の贈呈式で同校のボクシング部員・三浦育未くん(3年)は、

「本日、このような支援をしていただいたことを忘れず、これからの活動に活かして生きたいと思います。(3年生なので)いただいた新しい練習用具を使うことは短いかもしれないですが、後輩達に繋いでいけたらと思います。これからは悔いの無いように目の前の試合を一戦一戦頑張りたいと思います」

と感謝の言葉を述べ、過去にはインターハイ優勝も果たした「名門」の復活に意欲を見せた。

   また同部に対しては、オークションにサイン入りグローブなどを出品した、プロボクサーで元WBC世界バンタム級・フェザー級王者の長谷川穂積さんらからのメッセージも届けられた。長谷川さんは、

「私もボクシングを通じて、何度となく栄光と挫折を繰り返してきました。その度ごとに厳しい練習を自分自身に課し、苦境から栄光への道しるべを捜して参りました。皆様には明るい未来が必ず来ると信じ復興と勝利に向けて日々の練習頑張ってください」

と、部員たちに力強いエールを送った。