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あなたのフェイスブック、「絶賛」利用されてます 広告、市場調査、「軍事」にまで!?

   普段何の気なしに投稿している、Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)への「つぶやき」。しかしネットセキュリティに詳しい日本IBMの守屋英一氏は近著『フェイスブックが危ない』(文春新書・電子書籍、714円)の中で、その危険性を指摘する。

   中でも注目すべきが、利用者の生活の記録、いわゆる「ライフログ」をめぐる問題だ。

6日、J-CAST番組で特集

『フェイスブックが危ない』
『フェイスブックが危ない』

   フェイスブックなどへの投稿には、GPSによる位置情報や投稿者の詳細なプロフィール、また「いいね!」からわかる趣味嗜好など、利用者の「人となり」を知る上で欠かせないデータが大量に含まれている。フェイスブックではこれを活用し、利用者が「興味をそそられそうな、ついクリックしてしまう広告」を集中的に掲載することで利益を上げている。現に2011年のフェイスブックの収入の85%は、こうした広告によるものだという。

   またこうしたライフログは企業による市場調査、さらには「軍事利用」や「治安維持」にも転用されていると守屋氏は指摘する。アメリカでは国土安全保障省やFBIがSNS監視システムの開発を進めているとされ、現に不用意なつぶやきが原因で、旅行者が他国への入国を拒否される事件も海外では起こっている。

   とはいえ、フェイスブックが便利なのもまた事実だ。だからこそ守屋氏はセキュリティの専門家の観点から、フェイスブックをより安心して楽しむための方法を、同著で提唱している。

   守屋氏は7月6日、USTREAM(ユーストリーム)・ニコニコ生放送で配信される書籍情報番組「J-CAST THE FRIDAY」に出演する。フェイスブックなど急速に広まるソーシャルメディアとの付き合い方を尋ねる。

   昼12時半から。アーカイブあり。