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初めての田植え「楽しかった」 上野公園で都内小学生が挑戦

   「第29回全国都市緑化フェア・TOKYO~TOKYO GREEN 2012~」が、2012年9月29日~10月28日の日程で、都内6つの公園で開催される。そのプレイベントとして7月8日、会場のひとつとなる上野恩賜公園で都内の小学生が田植えや花植えを行う催しが開かれた。

福島の子どもたちも参加、豊作祈る踊り披露

思わず笑顔もあふれる
思わず笑顔もあふれる

   緑化フェアでは上野公園に、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北の復興への思いや祈り、また「農の風景」の再現をデザインコンセプトにした「東北『農』の庭(共助のガーデン)」が設置される。この日の田植えでは、実際に東北の稲が用意された。

   イベントに先立ち、緑化フェア実行委員会事務局・事業本部ディレクターの五十嵐政郎氏が挨拶。「東北の秋の実りが大豊作になるよう祈念しつつ、植え付けてください」と語った。また、「東北『農』の庭」を監修した東京都市大学の涌井雅之教授が、「東北が東京の食を支えています。私たちは何ができるかを考えたとき、東北の人たちに思いをはせて絆を深め、連帯のメッセージを将来に引き継いでいくことが大事だと考えます」と話した。

   続いて、この日のために準備された「田植えスペース」に、上野公園が位置する台東区から選ばれた小学生が4~5人ずつ3つの組に分かれ、田植えに挑戦。その周りでは、福島県喜多方市からやってきた子どもたちが「早乙女」の衣装を身にまとい、コメの豊作を祈る伝統的な踊りを披露して会場をわかせた。

「初めて田んぼに入った」

   子どもたちは泥にまみれて1本1本、スタッフの指導を受けながら植えつけていく。水田に足元をとられて驚いた表情を浮かべたり、笑顔を見せたりしていた。田植えに参加した男子生徒のひとりは「初めて田んぼに入った。楽しかった」とうれしそうに話す。「今日が3回目の田植え」という女の子は、「うまくいかなかった」と少し悔しそうだった。

   その後、小学生たちは場所を移してプランターに「サンパチェンス」の苗を植えつけた。サンパチェンスは二酸化炭素の吸収に優れた「環境浄化植物」。子どもたちは手にした苗木を丁寧に、しっかりと植えていった。