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諸葛孔明曰く、物事は「4つ」にわければうまくいく 不安な30代×1日30分=人生逆転?!

   就職活動に失敗した、会社の将来が不安、労働環境に耐えられない、とさまざまな理由で働きながら「今のままでいいのか」と思っている人、「あなたにはもう勉強しか残されていないのです」――

   「1日30分の勉強」で人生が逆転する、とすすめる本がある。タイトルもそのままずばり『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』(阪急コミュニケーションズ、1470円)だ。

誰でも「1日30分」作れる

『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』
『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』

   「そんなこと言われても激務で忙しいから30分も作れない!」という人のために、同書では、「誰でもできる1日30分の作り方」を解説している。

   たとえば「諸葛孔明のバケツ理論」。ものごとを

(1) 緊急で、重要なもの(砂利タイプ)
(2) 緊急ではないが、重要なもの(石タイプ)
(3) 緊急だが、重要ではないもの(砂タイプ)
(4)緊急ではないし、重要ではないもの(水タイプ)

の4つにわけ、これらをバケツに効率よくおさめるように、石→砂利→砂→水の順で片付けていくという。砂利は「重要な仕事」、石は「勉強」に相当する。「石→砂利」の順番は、ふつうは逆に考えそうなものだが、著者は「時間の使い方を間違えている人はいつまでも人生の逆転ができない」と手厳しい。

   さらに「三日坊主と挫折を防ぐ」方法や「勉強のやり方」も指南、「でも、目標なんてない」とこれまた困った人にも対応し、「目標のつくりかた」までも伝授する。

ワープアから「三足のわらじ」履くスーパーサラリーマンへ

   著者の石川和男さんは、偏差値30の高校卒、30代、将来への不安しかないという三重苦に瀕しながら一念発起、いまや税理士、建設会社部長、専門学校「資格の大原」の人気講師と「三足のわらじ」を履くスーパーサラリーマンとなった。

   大学は留年、20代は怠惰な生活を続け飲み放題・遊び放題、さらに30代前半では2年間無職で妻の扶養に入っていたという石川さんが、成功の秘密を明かした一冊でもあるというわけだ。

   日ごろ人気講師として受験生と接しているだけに、「1日30分の勉強」という苦行を前にした人が躓きそうなポイントを、微に入り細に渡り丁寧に説明している。ところどころにユーモアが飛び出すので、ふだん本を読まないという人もさくさく読み進められそうだ。

   2012年8月11日、発行された。