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「いまいち萌えない娘」担当者はイラついたか ライバル「イラっとする娘」登場

   埼玉新聞が掲載した「オタ就活」の広告(2012年8月27日付)がネットで注目を集めている。お世辞にも上手とは言えない、舌を出してウィンクする女の子の絵が全面に描かれたもので、神戸新聞社の「いまいち萌えない娘」にライバル出現か、と盛り上がっている。埼玉新聞の「女の子」の名札には「さいたまに子」と書いているが、ネット上では「イラっとする娘」との通称が広がっている。

「あなたは萌えを知っているはず…」

この絵をみてどう思いましたか、イラっとしたら…
この絵をみてどう思いましたか、イラっとしたら…

   「イラっとする娘」の下には「この絵をみてどう思いましたか」という質問が付され、

(1)フツーにかわいい
(2)どこかで見たことがある
(3)何だかイラッときた

の3つの選択肢が用意されている。(3)と答えた人に向けて「あなたは萌えを知っているはず…」とメッセージを送り、埼玉県の「アニメとスマートフォンを活用した観光誘客事業」の求人サイトへ誘導する仕掛けだ。

   「萌え」からズレた微妙な絵柄の女の子で「オタク」へアピール、といえば神戸新聞社が2011年に掲載した求人広告「いまいち萌えない娘」が有名だが、実際ツイッターなどでは、「いまいち萌えない娘」のライバルかという見方も出ている。

「パク…オマージュされました」

   「いまいち萌えない娘」の担当者に話を聞くと、「パク…オマージュされました」との第一声。そもそも求人企画で意図していた「観光とサブカルの融合」という点で、埼玉には「らき☆すた」町おこしなどの実績があり、意識もしていたため、「イラっとする娘」には大いに興味を持っていると話す。

   キャラ同士の対決はあるか、水を向けると

「売られた喧嘩は買います。いつでもかかってきなさい」

と、オファーがあれば県の魅力をアピールしあう場を設けることに意欲を見せていた。

   一方の埼玉新聞社の担当者は、「緊急雇用対策基金」による事業という共通点もあり、「オマージュさせていただきました」と認めつつ、「いまいち萌えない娘さんの足元にも及びません」と弱気のコメント。「イラっとする娘」は「イラッ」とさせるのが目的で、いまいち萌えない娘のような「愛されキャラ」の対極にあるため、という。

   担当者は「ネットユーザーの皆さんにかわいく作りかえていただけたら」と期待を寄せる。なお、製作段階ではいわゆる「萌える」絵柄の「かわいいバージョン」の女の子も存在していたそうで、こちらも「要望があれば公開したい」と話していた。