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TOYOTAがアニメイベントに出展 世界的クルマ企業の新たな試みとは

   トヨタモーターセールス&マーケティング(TMSM)が、2013年11月8日から10日までシンガポールで開催されたアジア最大規模となる日本のアニメイベント「Anime Festival Asia (AFA) 2013」に出展した。

「移動による喜び」を発信

TOYOTAとSTUDIO4℃が展開するPES
TOYOTAとSTUDIO4℃が展開するPES

   自動車メーカーのトヨタとAFAになんの関係があるのか。それを解き明かす鍵になるのは、同社がアニメスタジオ・STUDIO4℃と展開しているアニメーション・コラボ・プロジェクト『PES (Peace Eco Smile)』(以下PES)だ。

   「PES」プロジェクト自体がスタートしたのは2012年。クオリティの高さ、表現の美麗さで知られるSTUDIO4℃とのコラボレーションも話題を呼んだ。2013年は国内外問わず多くのイベントに出展し、作品を定期的に上映。世界中にこのプロジェクトを広める活動をおこなっている。

   ターゲットは、「世界に、子供から大人まで世代を超えて、特にアートをこよなく愛する人たち」。そこで今回の出展に繋がったわけだ。

   車のマーケティングとは縁遠いような気もするが、TOYOTAはこのプロジェクトにスタート当初から、とりわけ強い想いを抱いているという。

「本来、移動をプロデュースする商品としてのクルマであったはずが、いつの間にか性能や複雑な機能で語られることが多くなり、本来の移動による喜びは価値として認識されなくなってきています。そこで、グローバルでトヨタブランドを伝えることを念頭につくられた子会社であるTMSMは、『TOYOTA』の社名の中に潜む、人々の楽しみやトキメキといった気持ちの原点である『TOY(=おもちゃ)』をコンセプトに、そうした『移動の喜び』を発信します」(TMSM)