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贈られた側が選べる電子マネーギフト 「EJOICAセレクトギフト」

   「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」、「nanaco(ナナコ)」をはじめとした電子マネーの発行部数は2013年に2億1329万枚を超え、日本人の生活の一部としてすっかり定着した。「現金のいらない世界」という未来予想図は、数年前よりも格段に現実味を帯びている。

   そうした中、「モノありき」だったギフトの世界にもデジタル化の波が押し寄せている。NTTカードソリューションの「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」は、電子マネーそのものを贈ることができるデジタル化時代が生んだギフトサービスだ。

贈る方も贈られる方も両方にメリットのあるサービス

NTTカードソリューション 取締役 eMonext営業部長 石原 敦氏
NTTカードソリューション 取締役 eMonext営業部長 石原 敦氏

   贈られた側が「楽天Edy(エディ)」「nanaco」「モバイルSuica」など多数の提携サービスから自由に選び、電子マネーを受け取ることができる。

   企業のキャンペーンや販促として注目を集めているという。なぜ企業は「モノならぬギフト」を選ぶのか。同社取締役の石原敦氏はその理由をこう説明している。

「受け取ったユーザーにとって『近所に使えるお店がない』などということがなく、自由に選べるところが一番のメリットですね。企業にとっても『使い勝手が悪いんじゃないか』『ユーザーが使えなかったらどうしよう』というこれまでのギフト券(紙券)にありがちな懸念をすることなく利用できるという点で、贈る方も贈られる方も両方にメリットのあるサービスです」

   また、100円から1円単位での自由な金額設定が可能で、キャンペーンの内容やターゲットによって使い分けられる。ユーザーにとっても企業にとっても、汎用性の高さが強みのようだ。

   実際に利用したあるカード会社では、ウェブ明細促進キャンペーンの特典として利用したところ、通常の4倍ほどの申し込みがあったという。またポイント制の福利厚生サービスを採用している企業では、使用し切れなかったポイントを電子マネーに替えることで社員がきちんとメリットを享受できるということで、重宝がられているそうだ。

   さらに今後は、電子書籍や音楽配信、オンラインゲームの決済でも使える「NET CASH」もラインナップの一つとして加えていく。場合によっては電子マネーだけでなく、リアルの金券や物品も選択メニューに取り入れるなど、「セレクト」の幅を広げていきたい考えだ。