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「敬老の日」今年のキーワードはIT化? 距離を埋める親孝行とは

   2014年9月15日は敬老の日だ。離れて暮らす親に何かをしたいと思いつつ、いざとなると何をすればいいか悩んでいる人も多いのでは。

   そうした中、最近は、親世代の負担を減らすための介護ロボットが親世代へのプレゼントとして選ばれたり、お掃除ロボットが重宝されたりと、ITを駆使したサービスが敬老の日の贈り物として選ばれる傾向にあるという。

『自分が親孝行すること』もしくは『自分の代わりに親孝行してくれる何か』をプレゼント

NTT西日本の「ゆるコミ」
NTT西日本の「ゆるコミ」

   「親孝行が出来ない」大きな要因の一つに「距離」があると見られ、それを解消するための手段として選ばれているそうだ。

   実際、厚生労働省の調査によると、親世代・子世代が離れて暮らす家族が増えている。核家族化は年々進み、高齢者単独世帯も増加している(厚生労働省の平成25年=2013年=国民生活基礎調査)。これに伴ってか、住友生命保険が12年におこなったアンケートでは20代~40代の子ども世代では親孝行について「あまりしていない」という回答が多く、自己評価が低いことがわかる。つまり、子ども世代は「親孝行をしたいけれども十分に出来ていない」と考えていると言える。

   親孝行が出来ていないと思う子供世代が親孝行をする方法はまず、「親孝行すること」だが、それが本当にできないなら「自分の代わりに親孝行してくれる何か」をプレゼントしてもらおうという考えの企業も出てきている。

   先述の介護ロボットやお掃除ロボットはもちろん、NTT西日本が14年7月1日から提供している「ゆるコミ」もその一つだ。親と子、それぞれの家に設置することでカメラが相手の動きを検知し、状況に応じてキャラクターの動きや音で様子を伝える。 お互い意識することなく、普段の暮らしの中でゆるやかに見守ることができる仕組みという。手書きメッセージを書いたりスタンプ・背景フレーム等を使い、オリジナルで温かみのあるメッセージを送付したり、デバイスで写真を受信することも可能。また、親が元気でいるかどうかをデバイスのセンサーが判断して子どもに知らせる機能もある。