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心配性のおかげで「世界一」になれた 錦織や本田だけではない日本の誇り

   2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、日本は金メダルをいくつ獲得できるか。もうすでに厳しい訓練が始まっているに違いない。だが、世界を相手に戦っているのはオリンピックだけではない。様々な分野で「金メダル」を巡る戦いが繰り広げられている。どんなところで、どんな人たちが活躍しているのか。世界に誇れる日本人を紹介したい。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも特集記事を公開中。

  • 「心配性」だから世界一になれた 先手を打ち続けるトップの習慣
    「心配性」だから世界一になれた 先手を打ち続けるトップの習慣
  • 「心配性」だから世界一になれた 先手を打ち続けるトップの習慣
  • 「なりたい人」になるための41のやり方
  • Kのロジック 錦織圭と本田圭佑 世界で勝てる人の共通思考

ぶっつけ本番では準備不足

   世界最大のチョコレートの祭典、パリの「サロン・デュ・ショコラ」で最高位を受賞するなど「世界一」と評価されている日本人パティシエ・小山進さんは、どうやってそこまで登りついたのか。何か極意があるのか。

   実は意外なキーワードがある。小山さんの著書『「心配性」だから世界一になれた 先手を打ち続けるトップの習慣』(著・小山進、1620円、祥伝社)によると、「心配性」だ。

   マイナスなイメージがあるが、心配性のおかげで慢心を防ぎ、先手、先手を打つ習慣が身に付いた。ぶっつけ本番で勝負に出る人もいるが、準備不足で相手に勝つことはできない。成果を出すためには、徹底的に準備しておくことが必要だと語る。

   父親はケーキ職人。母親は「ケーキ屋だけにはなるな。いい大学を出て一流企業に就職してほしい」と願っていたそうだ。それに進まなかったため、失敗は許されなかった。心配性のおかげで慎重、確実な方法で成功に結び付いたようだ。

「やればできる」は思い上がりか

   作家の曽野綾子さんが最近の本で「やればできるというのは、とんでもない思い上がり。人間には分際がある」といっていた。『「なりたい人」になるための41のやり方』(著・窪田良、1620円、サンマーク出版)は、それとは逆に「なりたい人」になるための方法を書いた本である。

   著者の窪田さんは、「世界で初めて」と「世界で勝つ」を目標としてきた人だ。慶応義塾大学医学部を卒業後、研究者として緑内障の原因遺伝子「ミオシリン」を発見した。その後、米国で起業し創薬会社をつくり、さらに日本で上場させた。「なりたい人」になった素晴らしい成功者だが、その方法を41にまとめた。

   「経験したことがないことをやってみる」「人が選べない道を選ぶ」「努力の力を愚直に信じる」「他人の目を気にしない」「常識を無視して、あえて非常識になる」――。あなたもなれるかどうか。

世界の壁を突破する共通の思考

   イニシャルがともに「K」が付いたサッカーの本田圭佑とテニスの錦織圭。いまや子どもたちのあこがれの選手だ。ビッグマウスといわれる本田と、どちらかといえば控えめな感じの錦織はジャンルも性格も異なっているが、世界の壁を突破する共通の思考がある。

   『Kのロジック 錦織圭と本田圭佑 世界で勝てる人の共通思考』(著・児玉光雄、1404円、PHP研究所)は、スポーツ心理学者の第一人者が2人の行動や言葉を分析し成功の法則を導き出した。

   体力面では劣る日本人がプレッシャーに打ち克って世界の舞台で活躍するためにはどうすればいいのか。各章に「最大の武器を磨き続け」「潜在能力を目一杯発揮させる秘訣」「モチベーションを学ぶ」「自己イメージを描き直す」といった考え方が示してあり、世界を目指すアスリートはもちろん、子どもを一流選手にしたい親、そしてすべてのビジネスパーソンにもおススメしたい1冊だ。