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「左右非対称の眼鏡」ってなんだ? 「敢えて歪ませたフレーム」に隠された効果

   眼鏡は、フレームが左右対称であることが多い。そんな中、敢えてフレームを歪ませ、左右非対称に作られた眼鏡がひそかに注目を集めている。ユニークなフレームの形状には、顔の左右差を目立たなくする工夫が施されている。

  • 左右非対称の眼鏡「レチルド」
    左右非対称の眼鏡「レチルド」
  • 左右非対称の眼鏡「レチルド」
  • 歪んだフレームには顔の左右差を目立ちにくくする効果

「左右非対称の顔」に合う眼鏡を提案

   非対称の眼鏡は、眼鏡店を展開するojim(オジム、東京都武蔵野市)が「レチルド」というブランド名で提供している。

   目やまゆ毛の高さなど顔のつくりが非対称の人が多いが、流通している眼鏡の多くは左右対称の設計だ。レチルドはこの点に注目し、「それぞれの顔の歪みである『利き顔』に合わせて提供できる眼鏡ブランドを作れば喜ばれるのでは」というコンセプトのもと開発された。

   特徴は、片方のフレームは上部を丸くし、もう片方をツノのようにとがらせたデザインだ。敢えて非対称にすることで、どんな効果が生まれるのか。担当者に話を聞いたところ

「眼鏡をかけた人を見る時、人は無意識にフレーム頂点に基準線を引き、相手の顔を認識します。なので、例えばまゆ毛の高さが異なる人が左右対称の眼鏡をかけると、パーツの高低差が目立ってしまうのです。そこでレチルドはフレームを敢えて左右非対称にし、顔の歪みを目立ちにくくする作りになっています」

フレームに右利き、左利き向けの両方を用意

   さらに、フレームそのもののボリュームもアップさせることで、まゆ毛と瞼の間のスキマを埋め、左右差を見分けにくくしているという。

   オジムは、注文する人の顔の歪みに合わせたフレームを提供する。メインとなるフレームは8種類で、それぞれ3種類のカラーバリエーションがある。フレームは右利き、左利きの2パターンを用意しており、購入者は基本となるフレームを選んでから、自分の効き顔によりフィットする方を選ぶという流れだ。

   2015年11月7日に新作「レチルドシーズン2」を、ojimが展開する眼鏡店「オプテリアグラシアス」ほか、全7店舗で発売しており、価格は3万2000円(税抜)から。