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蜷川実花プロデュース銭湯「TSUBAKI湯」 東京スカイツリー近くに期間限定オープン

   東京スカイツリーから徒歩約10分のところにある銭湯の大黒湯(東京都墨田区横川)が2016年2月11日、「TSUBAKI湯」としてオープンした。これは資生堂のヘアケアブランドTSUBAKIの誕生10周年を記念して実現したものだ。

   10日に開催されたメディア向けお披露目会では、写真家で映画監督の蜷川実花さんが登壇した。蜷川さんはTSUBAKI湯のプロデュースを担当しただけでなく、資生堂が2月上旬より数量限定で発売している限定商品でもコラボレーションしている。

  • TSUBAKI湯は3月末まで東京スカイツリー近くで営業中
    TSUBAKI湯は3月末まで東京スカイツリー近くで営業中
  • TSUBAKI湯は3月末まで東京スカイツリー近くで営業中
  • TSUBAKI湯の向こうに見える東京スカイツリー(写真右)、格天井に据え付けられたプロペラ型の扇風機(同左上)、左下はフロント
  • お披露目会に登壇した蜷川実花さん
  • 「TSUBAKI×蜷川実花10周年スペシャルセット」と「ワタシプラス限定ヘアフレグランスオイル」
  • 右側の脱衣場
  • ロッカーにあしらわれた椿が目を引く
  • 天井からぶら下がる椿
  • 浴場内のシャンプーやトリートメントもTSUBAKI
  • スチーム塩サウナ(写真右)、左は大露天風呂
  • 屋外ウッドデッキ

コラボ商品の気になる中身は?

   "日本女性の美を称賛し、応援する"をコンセプトに掲げ、06年春にTSUBAKIは誕生した。東洋のオリーブ油とも呼ばれる椿油を配合し、女性たちの髪の魅力を最大限に引き出す美髪ヘアを提案してきた。

   15年にTSUBAKIは内容を一新。麹(こうじ)発酵エキスを新配合して、髪の柔軟と保湿だけでなく地肌ケアの機能もうたう。展開中の3ラインは、白パッケージがダメージケア、赤がエクストラモイスト、紫がボリュームタッチとなっている。

   今回のコラボ商品は2品種。蜷川さんがデザインを監修した「10周年スペシャルセット」は、シャンプー・ヘアコンディショナー・ダメージケアウオーターの3点セットで、TSUBAKIの白・赤・紫の3ラインがそろう。容量はシャンプーとコンディショナーが各500mlで、ダメージケアウオーターが220ml。価格はオープン。

   「ワタシプラス限定ヘアフレグランスオイル」は、トリートメントとフレグランスの2つの機能をもった、洗い流さないタイプのヘアオイルだ。フレグランスについては甘美な花と果実の香りが長時間続く10周年限定バージョンとなっている。容量は50mlで、蜷川さんデザインのオリジナルポーチ付き。価格は3240円(税込)。資生堂のオンラインショップのみ取り扱っている。

和モダンな銭湯が超オシャレでカラフルに変身

    "美しく開花する女性たちで満開にする"というコンセプトのもとオープンしたTSUBAKI湯。男性は入浴できないの?と早合点する人がいるかもしれないが、心配はご無用。偶数日と奇数日で男女の湯は入れ替わり、どちらも蜷川さんの作品があしらわれている。

   お披露目会で浴槽上の仮設ステージに姿を現した蜷川さんは、小さい頃に祖母とよく銭湯に通っていたエピソードを明かし、「銭湯はキッチュな日本の文化が垣間見える、大好きな場所」と語った。今回のオファーも楽しんで取り組んだという。

   司会者に見どころを尋ねられた蜷川さんは、脱衣場の華やかな写真と天井から降りそそぐように吊られた椿の花を挙げた。彼女自身の言葉から「圧巻」という言葉がでるほどで、仕上がりに満足した様子。プライベートでも足を運びたいと話した。

「期間限定なので、ぜひ実際に来て、お風呂に入っていただけたらと思います」
「私も来られたら来たいと思っています。見かけてもそっとしておいてください。真っ裸なんで(笑)」

湯の種類はスーパー銭湯級かも

   1950年に開業した大黒湯は、2014年に大リニューアルしたが建物は昔のまま。脱衣場の格天井には巨大なプロペラ型の扇風機が吊り下がっている。

   約60年前に掘削した井戸からの地下水を使用しており、3年前に成分を調べたところ天然温泉の認定を受けた。無色透明の湯はpH(ペーハー) 8.07の弱アルカリ性で、美肌に効果があるという。

   2年前に大リニューアルした大黒湯は新しい設備を意欲的に取り入れている。薪(まき)置き場だったスペースを改装して設置した大露天風呂は、湯につかりながら東京スカイツリーを仰ぎ見ることができる。

   内湯の温泉「白湯」は、スーパージェット、ボディマッサージ、座風呂、バイブラ気風呂に分かれている。女湯が42度、男湯が44度に設定されており、夏場は少し温度を下げる。

   日替わりの薬湯もセールスポイント。ジャスミン、ラベンダー、とうがらし、硫黄、はとむぎといった旬のハーブなどを使用する。

   小石を敷き詰めた「温泉歩行湯」は、歩くだけで足つぼを刺激してくれる。血流障害の治療にも使われる高濃度人工炭酸泉は濃度が1500ppmもある。湯につかると肌の表面に細かい気泡が付き、チクチクとほどよい刺激が感じられる。

   遠赤外線サウナ、スチーム塩サウナ、水風呂、湯上がりにハンモックを楽しめる屋外ウッドデッキもある。これらの設備の配置は左と右――すなわち男湯と女湯で異なる。目当ての湯に入りたい場合は、公式サイトか電話で事前に確認しよう。

   浴槽一つひとつは決して広いとはいえないものの、街中の銭湯でこれだけの設備がそろうのは珍しい。全国各地で銭湯の廃業が伝えられる中、大黒湯は末永く地元の人に愛される場所であり続けるに違いない。

   TSUBAKI湯は3月31日までの期間限定。営業時間は平日が15~24時、土曜日が14~24時、日曜祝日が13~24時。料金は大人460円(税込)で、サウナは追加料金200円が発生する。