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「2つのヤマハ」が展示会「Breezin'」開催 両社の技術が合体、近未来的な新商品

   楽器大手の「ヤマハ」と二輪大手「ヤマハ発動機」が共同イベントを企画した。

   両社は2018年3月14日~4月9日の期間、製品展示会「Breezin'」を東京・銀座で開催中。

イベント会場の様子(J-CAST撮影)
イベント会場の様子(J-CAST撮影)

2000年代中盤から「Two Yamahas, One Passion」

   1955年、「ヤマハ」の二輪製造部門が独立して設立された「ヤマハ発動機」。別々で事業を展開する形となったが、2000年代中盤から「Two Yamahas, One Passion」をテーマに共同事業を展開してきた。

   異なる分野で培った両社の技術を組み合わせ、⾳を奏でる電動アシスト⾞いす「&Y(アンディ)01」や乗り物型の音響装置「&Y02」などのコンセプトモデルを発表、共創による未知の可能性を提示してきた。

「&Y01」(プレスリリースより)
「&Y01」(プレスリリースより)
「&Y02」(プレスリリースより)
「&Y02」(プレスリリースより)

   今回の展示は共同事業の延長で企画され、両社の先進的な商品――ヤマハからは、2017年グッドデザイン大賞に輝いたカジュアル管楽器「Venova(ヴェノーヴァ)」が、ヤマハ発動機は電動アシスト自転車「YPJ」の最新モデル――が展示される。

未来の「楽器」「自転車」を展示

   サックスをコンパクトにしたような「Venova」は17年8月発売。リコーダーのように簡単な指使いで吹けるシングルリードの楽器で、2オクターブの音域を実現する。プラスチック製のため軽量で、水洗いもできる。

Venova(J-CAST撮影)
Venova(J-CAST撮影)

   デザインを担当したヤマハの辰巳恵三氏は、J-CASTトレンドの取材に、

「楽器は繊細で敷居が高い、というイメージを崩したかった」

と開発のきっかけを明かした。性別・年代関係なく幅広い層へのアプローチを狙う。

YPJ-XC(J-CAST撮影)
YPJ-XC(J-CAST撮影)

   「YPJ」XCモデルは、18年7月の発売を控える。ヤマハでは初というマウンテンバイクに電動アシスト機能を備えたハイテク自転車で、マウンテンバイクならではの軽快さや快適性をさらに向上させた。

   想定ターゲットは40~60代。デザインを手がけたヤマハ発動機の北山亮平氏は、

「このモデルを通じて、昔ライダーだった層に再度トライしてもらいたい」

と話した。

   展示会場はヤマハ銀座ビル1階(東京都中央区)。時間は11時から19時30分まで。詳細はこちらから。