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今の時期に感じる心身の不調「春バテ」 だるさや疲労感....予防法はコレだ

   3~4月にかけて心身の不調を感じる人が多い――。医師などで作る団体「ウーマンウェルネス研究会」が2018年2月27日、調査結果を基に発表した。

   同研究会は、こうした症状を季節特有の「春バテ」だとし、注意を呼び掛けている。

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激しい寒暖差&新生活のストレスが影響

   調査は1月29日~2月6日の期間、20から69歳の男女838人を対象に実施された。

   季節の変わり目である3~4月に心身の不調を感じたことがあるかとの質問に、61%が「感じる」(「とても感じる」「やや感じる」の合計)と回答。具体的には、「だるさ・倦怠感」が最多で53%。以下「疲労感」(42%)、「気分が落ち込む」(38%)、「肩こり」(28%)、「イライラする」(26%)と続いた。

   春バテの原因はいったい何か。ウーマンウェルネス研究会の会員で東京有明医療大学の川嶋朗教授は発表の中で、激しい寒暖差と社会的な環境の変化を挙げる。

「春は、寒暖差が特に激しい季節です。(中略)すると、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、『疲れ』や『だるさ』を感じやすくなります。さらに、低気圧の日は、血中の酸素濃度が下るので、昼間なのに眠くなったり、身体がだるくなったりします」

「春は、入学・卒業、異動、転勤など、自身や家族の生活が大きく変化する季節です。自分でも気がつかないうちに緊張感やストレスが生じ、自律神経が乱れ、『春バテ』症状を感じやすくなります。ここに花粉症やアレルギー症状のかゆみなどの体質的要因が加わると、ストレスが重なり、さらに精神的なダメージも受けやすくなります」

お風呂に入る時にひと工夫

   川嶋教授は予防策として、以下3点を勧める。

   (1)炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40度のお湯で10~20分浸かる。

   (2)血流が多い首や腰、おなか、太ももを冷やさないよう防寒対策をする。

   (3)冷たい飲食は避け、暖かいものを取るようにする。