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公衆電話を使ったことがない世代 「受話器を上げる」からすべては始まる

   携帯電話やスマートフォン(スマホ)が普及した今日、公衆電話を利用している人を見かける機会は以前と比べてぐっと減った。

   そのため若年層の人の中には「スマホが使えない状況」で初めて、公衆電話デビューする人もいるようだ。2018年12月6日に起きたソフトバンクの通信障害の際に「公衆電話を初めて使った」という20代の若者が現れ、ツイッターには「そんな時代か...」、「ショック」という声が相次いでいる。

  • 公衆電話の使い方をおさらい
    公衆電話の使い方をおさらい
  • 公衆電話の使い方をおさらい
  • 公衆電話の下部に貼られていた説明書き(J-CASTトレンド撮影)

100円入れたらおつりはもらえるの?

   ツイッターの反応を見る限り「今まで公衆電話を使ったことがない」という人は少数派のようだが、念のために使い方のポイントをおさらいしておきたい。

   NTT東日本ウェブサイト「公衆電話の種類と利用方法」のページに記載されている利用方法では、デジタル公衆電話、アナログ公衆電話ともに、まず「受話器を上げる」ことから説明が始まっている。そして硬貨かカードを投入し、ダイヤルする流れだ。受話器を上げないままお金を入れても戻ってきてしまい、電話をかけられない。

   また10円で通話できる時間(県内通話の場合)については、通話区域間の距離によって異なる。NTT東日本「公衆電話料金」のページによると、深夜・早朝を除く、昼間(8時~19時)と夜間(19時~23時/土・日・祝の昼間を含む)における10円での通話可能時間は、区域内で57.5秒、隣接区域内20キロまでが40.5秒となっている。160キロを超えると10円で通話できるのは、昼間が8秒、夜間で12秒とわずかな時間だ。

   なお、「10円だとすぐに切れてしまうから」と100円硬貨を入れて、すぐに通話を終えた場合おつりは返ってくるのか。NTT西日本のサイト「公衆電話の種類と利用方法について」ページにこのような説明がある。

「100円硬貨をご使用の場合は、通話料金が100円に満たなくてもおつりは出ません」