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明石の食文化や魅力を都心から発信 居酒屋「明石ニューワールド」オープン

   兵庫県明石市の名物「玉子焼(明石焼)」や、特産の明石たこ、明石鯛、穴子など新鮮な海の幸を使った料理、地酒などを提供する居酒屋「明石ニューワールド」の1号店が2019年4月25日、東京・JR新橋駅のSL広場に隣接している「ニュー新橋ビル」にオープンした。地方活性化型飲食店を展開するワールド・ワン(兵庫県神戸市)が運営にあたる。

   同店は飲食メニューを楽しめるだけでなく、明石のりなど土産物の販売も行い、明石の魅力を発信する「アンテナショップ」としての機能も果たす。オープン直前に、開店を祝う会が店内で行われた。

  • 居酒屋「明石ニューワールド」1号店に集った関係者で記念写真
    居酒屋「明石ニューワールド」1号店に集った関係者で記念写真
  • 居酒屋「明石ニューワールド」1号店に集った関係者で記念写真
  • 明石市漁業組合連合会・戎本裕明会長
  • あかし玉子焼ひろめ隊・古志利宗隊長
  • 連携協定者らによる鏡開きが行われた
  • 店内天井には漁網や、干しだこが
  • 「明石ニューワールド」1号店外観
  • 店内で調理中の「玉子焼(明石焼)」
  • できたての「玉子焼(明石焼)」
  • 明石の地酒

民間企業と明石市民の数年間の交流が結実

   会場には明石市にゆかりを持つ人々が多く集まったほか、ゆるキャラ「明石観光PR隊長パパたこ」も駆けつけ、店内は熱気に包まれた。店外から様子を見守る人も出るなか、明石ニューワールド出店に当たり連携協定を結んだ、明石市漁業組合連合会・戎本裕明会長、明石観光協会・樫原一法専務理事、あかし玉子焼ひろめ隊・古志利宗隊長、ワールド・ワンの河野圭一代表取締役社長らが挨拶に立ち、関係者を含めて鏡開きで開店を祝った。

   ワールド・ワンと明石市の縁は17年11月25日~26日に行われた、ご当地グルメによるまちおこしイベント「2017西日本B-1グランプリin明石」がきっかけだ。以来同社は「明石の魅力を伝え、地域を盛り上げる手伝いができないか」と明石市に何度も足を運び、地元の人々に明石の食文化や食材を紹介してもらいながら交流を深め、今回の出店に繋がった。

   J-CASTトレンドはセレモニー終了後、明石市漁業組合連合会の戎本会長に取材した。同会は海産物を「明石ニューワールド」へ一括輸送する役割を担う。

「私どもは漁業組合ですので、これまで魚の販売に力を注いできました。しかし今回の出店に際し、我々も『魚を売る』以外の方法で明石の魅力を発信できるのだと気づきました。明石ニューワールドがどう発展していくのか、とても楽しみです。協力は惜しみません」

   大勢の人でにぎわう中でも、全身真っ赤の「たこスーツ」姿でひと際目を引く、あかし玉子焼ひろめ隊・古志利宗隊長にも話を聞いた。まず古志さんはフリップを使いながら、約160年前に生まれたとされる「玉子焼(明石焼)」の成り立ちや、よく比較される「大阪のたこ焼き」との違いを丁寧に説明してくれた。

   「明石ニューワールド」については、

「人と人とのご縁が繋がって『円』になり、こうして店ができた。本当にありがたいです。また、行政ではなく『民間企業』が主体となって地方の魅力発信を行う例は珍しいとも感じますので、何とか成功のモデルケースになれれば嬉しい。それがまた次の新しい取り組みに繋がるのではないか」

と語っていた。