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Bリーグ、W杯、そして東京五輪へ 「クレバーな司令塔」田中大貴【特集・目指せ!東京2020】

   10月に開幕するプロバスケットボール・Bリーグ1部(B1)。3連覇を目指すアルバルク東京を引っ張るのが、シューティングガードの田中大貴選手だ。

   日本代表でも主力としての活躍が期待されるクレバーな男。その目はワールドカップ、そして東京五輪を見つめているようだ。

  • アルバルク東京の田中大貴選手
    アルバルク東京の田中大貴選手
  • アルバルク東京の田中大貴選手

B1は「どうやって2連覇したかを思い出したい」

   B1の2018-19シーズンは千葉ジェッツとの決勝でチーム最多得点を記録し、屋台骨を支えた田中選手。新シーズンで目指したいプレーについて、

「今までのシーズンと同様に、オフェンスで起点にならないといけないし、より確実にシュートを決め、正確なパスを出したい。シーズンを通してあまり波が無く、常に高いパフォーマンスを発揮できるようにチャレンジしていきたいです」

と抱負を語った。

   アルバルクは3連覇を目指すシーズンとなるが、連覇へのプレッシャーは「あまりない」。チームの目標は、次のように語った。

「形としては『3連覇』という言葉が出てくるが、まずは、昨季の自分たちがどうやって2連覇したかを思い出したい。シーズン中は、チームスタイルの『全員のハードワーク』と『日頃からの準備』を徹底することでチームが成長していくと思うので、その2つをより高いレベルで出来るようになりたいです」

日本代表としてまずは「W杯で良い結果を出したい」

   田中選手も選出されたバスケットボール男子日本代表は、8月31日から中国で開幕するFIBAワールドカップ(W杯)でトルコ、チェコ、米国と対戦する。海外チームと戦うことについて、

「リーグの試合より国際試合の方が、フィジカル面でタフなゲームが多いと思っています。その点は自分たちがこれからW杯へ出ることで痛感するでしょうし、そこで得たものを日本に持ち帰って、リーグのレベルをどんどん上げていかないといけない。その責任も代表メンバーにはある」

と気を引き締める。

   代表の東京五輪出場決定や、NBAでの渡邊雄太選手の活躍、八村塁選手のドラフト1巡目指名などが重なり、空前のバスケブームを迎えている日本。国内の「バスケ熱」の高まりを、「(8月中に行なわれた)親善試合もそうだったが、たくさんのお客さんがバスケを見に来てくれるようになっている」と実感している。

「次のW杯で良い結果を出せば、日本国内でもっともっと盛り上がっていくんじゃないかと思う。今、代表メンバーに残っている身としては、なんとかW杯で良い結果を出したいという思いが一番です」

   今後1年は、W杯、Bリーグ、そして東京五輪が控える。例年にないハードスケジュールをこなすことになりそうだが、田中選手の言葉は力強い。

「代表とチーム、どちらの活動においてもいい結果を出したいという気持ちはありますし、結果を出すためにはコンディショニングをしっかりやらなければいけないと思います。大変なのは分かっていますけど、やりがいはある。今年のシーズンと来年の東京五輪はキャリアの中でも重要な時期になってくると思うので、今まで以上に自分の身体に気を遣いながら、集中してシーズンを過ごしたいです」