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「コンビニ24時間問題」男2人が激論、その時西原理恵子は

提供:小肥羊ジャパン
問題の本質はどこにある?「コンビニ24時間営業」
問題の本質はどこにある?「コンビニ24時間営業」

   前回の「火鍋チャンネル」で西原理恵子さんは、「なぜヨーロッパの人々は命がけでさぼるのか」を例に出し、労働者を大切にしない日本の社会が少子化を招くと示唆した。そこで3人の話題にのぼったのが、「コンビニ24時間営業問題」だ。

なぜ24時間営業をやめられないのか

   全国に20店舗以上の火鍋屋を展開する小肥羊ジャパンの元代表、青山浩さん。コンビニの人手不足を解消するには「本社で週末に働きたい人を募り、店に派遣して、その日の売り上げをとっぱらい(その場で現金払い)であげたらいい」と言う。

   「効率のいい日に本社の社員が出稼ぎに行けば、オーナーは休めるし、社員は評価が上がってお金ももらえる。そうすれば、みんなハッピー」。これが青山さんの考えだ。

   一方、ある会社で「コンビニのデータを預かる仕事をしている」という山本一郎さんは、「言ったらあかんこともあるかもしれないけど...」と言葉を濁しつつ、コンビニ業界が抱えるさまざまな問題を指摘する。

   山本さんによると、「24時間営業をやめると、売り上げがめっちゃ下がる」のが最大の問題だという。青山さんは、「(24時間営業によって)本社は利益を上げているんだから、店に割り振ってもいいと思う」と首をかしげるが、「全国津々浦々に店があって、みんな(全店)にそんなことやってたら飛ぶんですよ、金額が」と山本さんは言う。

   さらに、大手コンビニを悩ませるのが「NewDays(ニューデイズ)問題」だ。主にJR東日本の駅構内に出店しているNewDaysは、立地の良さに加え、営業時間は始発から終電までに限られ、深夜の人件費がかからない。最寄り駅にNewDaysができると、そこで買い物を済ませた客は、帰り道にあるコンビニには寄らなくなる。とくにドミナント(特定の地域に出店を集中させる)戦略をとってきた企業にとっては大打撃だ。

   「そういう話なら、店をいっぱい閉めないといけない」と青山さんが言えば、「そうすると今度は配送効率が下がる」と山本さん。2人が議論を交わす横で黙々と火鍋をつつく西原さん。「鍋おいしいです。ずっと食べててすみません......」

   「コンビニ24時間営業問題」では、オーナーと本社との対立がクローズアップされがちだが、問題の本質はどこにあるのか。考えるヒントになりそうだ。

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西原理恵子(さいばら・りえこ)
漫画家。1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。88年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。代表作に『ぼくんち』『毎日かあさん』など。母から娘に向けた生き方指南『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は30万部のベストセラーに。ほか、『りえさん手帖』『ダーリンは74歳』など著書多数。
公式サイト:http://toriatama.net/

山本一郎(やまもと・いちろう)
情報法制研究所 上席研究員。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。IT関連のコンサルティングやコンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査を手掛ける。介護と育児の「Wケア」に奔走しつつ文筆活動もこなす。著書に『ネットビジネスの終わり(Voice select) 』『ズレずに生き抜く(文芸春秋)』など。
公式ブログ:https://lineblog.me/yamamotoichiro/

青山 浩(あおやま・ひろし)
株式会社小肥羊ジャパン元代表取締役。1973年大阪府生まれ。東京大学法学部卒。2005年、株式会社ウェブクルー代表取締役社長を経て06年小肥羊ジャパンを設立。勲五等タイ王冠勲章の受勲経験も持つ謎の実業家。何モノかは、西原さんによるウェブ漫画『青山浩と西原理恵子の太腕繁盛記』(https://note.com/xfy_saibara)に詳しい。
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