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ヤマト運輸「非対面・印鑑不要」で荷物受け渡し 新型コロナ収束まで続けます

「ヤマト運輸は新型コロナウイルス対策として『宅急便』を非対面でお受取りいただく対応を行っております」

   宅配最大手ヤマトホールディングスの公式ツイッターが2020年4月2日にこうツイートし、約4万リツイートされた(4月2日18時半現在)。インターホン越しに「ドアの前に置いてください」と伝えるだけで、印鑑・サイン不要で荷物を受け取れるという。受取人が「品物を受領した」証明はどのようにするのか、同社広報部に取材した。

  • ヤマトホールディングスが提供中の非対面受け取りサ-ビス
    ヤマトホールディングスが提供中の非対面受け取りサ-ビス
  • ヤマトホールディングスが提供中の非対面受け取りサ-ビス

受取人と配達人双方の安全考慮

「受取人が『非対面での受け取り』を希望した場合、セールスドライバーがその旨を配達票に記載することをもって受領印に代えさせていただきます」

   ヤマト広報はこのように答えた。例えば「荷物をドアの前に置いてください」と指示を受けた場合、それをセールスドライバーが配達票に控えることで証明とする。同社員は、本来は「荷物を受け取った」とサインをもらうのが第一だとことわりつつ、こう続けた。

「荷物を手渡しすると、どうしても受取人と配達人の距離が近くなってしまいます。双方の安全を考え、現状最善の方法としてサービスを提供しています」

   非対面受け取りサ-ビスは3月初旬にスタートし、同社公式サイトで公表したほか3月3日にツイートでも知らせていたが、その際は69リツイートに留まった(4月2日18時半現在)。3月末までの期限だったが、新型コロナウイルス感染拡大の様相を鑑みて「収束するまで」続行を決定。サービス終了の際は「改めてお知らせする」と説明した(同社員)。

オープン型宅配便ロッカーでの受け取りも

   もう一つの非対面による荷物の受け渡し方法として、ヤマトは公式サイトでオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」を紹介している。クロネコメンバーズの利用者はスマートフォンなどで指定することで駅やスーパー、コンビニなどに設置されている「PUDOステーション」を介して荷物を受け取れる。