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外出自粛長引き子を叱る回数増えた 父・母が明かす赤裸々な胸の内

   新型コロナウイルスの影響で自粛期間が長引き、子育て中の親のストレスが増している。ツイッターには「在宅勤務中は普段なら何でもないことなのにキツく子どもに叱ってしまう」などといった書き込みが多くある。

  • 自粛期間で叱る回数増えたか
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自粛期間で叱る回数「増えた」「やや増えた」6割超

   保険相談サービス「ほけんROOM」を運営するWizleap(東京都渋谷区)が468人の親を対象に実施した「自粛期間中の未就学児の子育てについての意識調査」。自粛中に子供を叱る回数は増えたかとの質問に、6割以上が「増えた」「やや増えた」と回答している。

   J-CASTトレンドは、子を持つ親6人に外出自粛中叱る回数は増えたか、子どもと接する際の工夫は何か、生の声を拾った。

   「毎日が人間力の修行みたいです」。そう答えた小学校1年生の男児の母親は、叱る回数について「増えました。注意も含めてめちゃくちゃ増えてます」とし、こう続けた。

「学校で時間割の通りに勉強する習慣もついていなくて、なかなか素直にやってくれません。じっと座っていられなかったり、宿題のやり方をていねいに説明したつもりが、逆に面倒くさがられたりして、イラッとします」

   子どもに話しかけられたら目を見て答える、勉強のやる気を引き出せるような声掛けを模索するなどを工夫し、ストレスが少なくて済む方法を探している。

   4歳と10か月の女の子の父親は、叱る回数は増えていない。ただ、一度長女がぐずってなかなか寝ず、強い口調で怒鳴ってしまった。「そのときの私はコロナ禍による生活のリズムの変化もあって、イライラしていたと思う」と振り返り、以来反省して強く叱ってはいないそうだ。子どもと遊ぶ時間を増やし、否定せずにほめることを心がけている。

ゲームしている後ろ姿を見るだけでムカつく

   小学1年と4年の女児の父親は、娘の学校の宿題や体操など、やることと時間を毎日決めて一緒に取り組んでいる。しかし、子どもが飽きてきて時間が守れないとつい叱ってしまうという。また、姉妹げんかが増え、仲裁しているつもりが感情的になることも。叱る回数は「増えてきた」。一方で「出来るだけ楽しく、ゲーム感覚でできるよう心掛けてはいます」。

   小学6年男児の母親も、叱る回数は「増えた」。在宅勤務をしながら息子の食事の用意や勉強を見ることに疲れ、「(子どもが)何をしていてもむかつく」と本音をこぼした。「私のイライラが子どもにも伝わって、口げんかすることも多い。怒鳴りそうになったらその場から離れて、落ち着いてから会話をするようにしている」。

   高校1年生の子を持つ母親は、「最近はゲームしている後ろ姿を見るだけでムカつきます。イラつく回数も圧倒的に増えました」と明かした。本来なら学校に行っているはずなのに、この子はなぜ家にいるのか、と腹が立つそうだ。だが些細なことで叱るのは、気持ちとしてはつらいという。

   叱る回数が減ったという母親も。中学3年生の男児と共に過ごす時間が長くなり、以前より会話が増えた。「お互い歩み寄っている感じ。こちらから積極的に話をするように意識し始めてから、結構笑うようになった気がします」。