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在宅勤務続きで疲れ目がひどい 眼科医が勧める「休憩」「目のいたわり方」

「テレワークになって疲れ目になりやすくなった気がする」
「在宅勤務ではパソコンとにらめっこしていることが多いので、すごく目が疲れたし、頭痛もしてきました」

   新型コロナウイルス感染リスクを避けるための在宅勤務が続き、ツイッターには「目が疲れるようになった」と訴える声が複数見つかる。J-CASTトレンド記者もパソコンやスマートフォンの画面を見る時間が以前より増えたためか、毎日目の疲労を感じる。眼科医に、対処法を聞いた。

  • 自宅勤務で「目が疲れるようになった」…どうすればいい?
    自宅勤務で「目が疲れるようになった」…どうすればいい?
  • 自宅勤務で「目が疲れるようになった」…どうすればいい?

まとまった時間確保できずとも小休止を

「長時間の作業は避け、1時間に10分程度の休憩を取るようにしましょう。パソコンが原因によるドライアイも増えているので、意識的にまばたきをすることも大切。集中して作業しているとついまばたきを忘れてしまい、眼の表面が乾いてしまいがちです」

   東京都荒川区にある汐入眼科クリニックの泉田美穂院長は、こうアドバイスした。休憩中は、目薬をさしたり、目の周りをタオルなどで温めたりするのがよい。また「目がしょぼしょぼする」、「開けるとしみるような痛みを感じる」場合は「目を閉じる」を勧めた。近いところばかりを見て作業していた時は、「遠くを見る」。さらに、以下の点に気を付けて勤務環境を整えるのも重要だ。

・十分な明るさを確保
・画面と目の距離は60~70センチ程度
・視線がやや下向きになるように
・書類と目の距離を画面からの距離とあまり差が無い程度にする
・作業は適切な姿勢で行う

   1時間ごとにまとまった休憩時間を確保するのが難しい場合は、「ほんの少し目を閉じる、目薬をさして目に潤いを与えるという程度でもよいので、ふと気付いた時に目をいたわるようにしてください」(泉田院長)。

「目の奥が痛い」は体操で筋肉をほぐして

   肩こりが原因で目の痛みが引き起こされることもあるという。パソコンやテレビゲームなど、ディスプレー上での作業を長時間続けた際に引き起こされる「VDT(Visual Display Terminal)症候群」だ。これにより目の疲れや乾き、痛みを生じるほか、結膜炎や角膜炎、ドライアイ、全身症状として体のだるさや痛み、しびれ、吐き気などの症状がみられる。泉田院長によると、

「パソコン業務やテレビゲームでは長時間同じ姿勢になりやすく、首や肩などの筋肉が緊張し、疲労してしまいます。多くは肩こりから来るものですね。『目の奥が痛い』と感じる時はVDT症候群が疑われます」

   記者はまさに目の奥に痛みを感じている一人だ。目薬やホットタオルで対策を取っても症状が解消せず悩んでいた。この場合は休憩して「体操などを行って筋肉をほぐすのがよい」(泉田院長)。