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新型コロナ感染拡大また深刻 東京への通勤怖い...テレワーク再開どう判断

   東京都内の新型コロナウイルス新規感染者数が連日、最多を更新している。2020年7月16日は286人、17日は293人となった。

   ツイッターには「電車の混雑度」の変化を感じる人の投稿が見られる。「なんか今朝の通勤電車、いつもより人が少ない 昨日の東京の感染者数でテレワーク再開した会社多いのかな?」、「電車がおどろくほど空いている(中略)昨今の感染拡大の影響でテレワークを再開した企業が多いのかな?」――。

  • 電車空いてて「テレワーク再開」と思いきや・・・
    電車空いてて「テレワーク再開」と思いきや・・・
  • 電車空いてて「テレワーク再開」と思いきや・・・

テレワーク制度あるが「きょうも出社でした」

   感染拡大を受け、会社員は出社から再びテレワークに切り替わり、電車は乗客数が減ってきたのか。都内企業に勤務する人たちを取材した。

   7月17日から「原則テレワークに切り替わった」と話すのはIT企業の男性だ。「7月16日、東京都の新規感染者数が最多を更新したと報じられた後に通達があった」という。それまでは「週の半分以上出社が推奨されており、テレワークはしてもよいが、あまり良い目で見られなかった」。一部の社員は出社を継続しているが、男性は7月いっぱい在宅で業務を行うという。

   別のIT企業に勤める女性は、7月15日からテレワーク制度が正式導入されたと話す。ただ、制度を利用しているのは社員の半分ほど。女性は今でも出社しており、きょう7月17日も「電車はいつも通り混んでいたので他の企業も基本、出社なのかなと思った」と語った。

   衣料品メーカー勤務の男性は、

「当初7月20日から全員出社で、フロア分け、密を避けて活動予定だったはずが、7月いっぱいテレワーク継続になりました。出張は極力避け、県をまたぐ移動は上司と先方の許可必須という状態です」

と明かす。ただ、在宅勤務は「3日に1回」。きょうも日比谷線で通勤し、「特に車内が空いた印象はなかった」と振り返った。

業種によっては「出社マスト」変わらず

   「テレワーク」の「て」の字もない人々もいるようだ。

   芸能事務所勤務の女性は「新型コロナ感染者が増えても、『出社マスト』という考えに変わりはありません。今朝も特に電車は空いていませんでした・・・言っていて泣いてしまいそう」とつらさを吐露した。

   金融系企業に勤める女性は「テレワークを認めたり、出社回数を減らしたりはないが、オフィス内の環境変化があった」と答えた。アルコールジェルの設置数を増やす、座席間にある仕切り板の配置をさらに飛沫感染防止できるように変える、サーキュレーターを稼働させる、といった対応が行われたという。通勤電車は、「会社の人は『空いてたかも』と言っていたが、いつも通りかな」とコメント。

   都内の新型コロナ感染が拡大しても、企業の対応策はまちまちのようだ。