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日本と中国の往復航空便が再開 新型コロナ感染拡大中に「入国緩和」なのか

   日本と中国を結ぶ航空便が、徐々に再開し始めた。中国の格安航空会社(LCC)春秋航空は2020年8月7日、関西~常州間の往復を毎週金曜日限定で、また中国南方航空も12日、成田~広州間の往復を毎週水曜日限定で、それぞれ飛び始めた。

   インターネット上では、新型コロナウイルスが海外から持ち込まれるのを恐れてか、「入出国緩和は早いかと」などと中国からの入国者増を懸念する声が挙がっている。直行便の再開によって、実際どうなるのか。J-CASTトレンドが国土交通省航空局に電話取材した。

  • 春秋航空の航空機(写真はウィキメディアコモンズより。記事中の航空便ではありません)
    春秋航空の航空機(写真はウィキメディアコモンズより。記事中の航空便ではありません)
  • 春秋航空の航空機(写真はウィキメディアコモンズより。記事中の航空便ではありません)

中国は現在日本の入国拒否対象国

   取材に応じた国際航空課の担当者は、中国が現在日本の入国拒否対象国であることを踏まえた上で、「再開してもただちに中国から来日する人が増えることはない」と話した。

「現在、中国から日本へと入国している人は、何らかの理由で出入国在留管理庁に限定的に在留資格を認められた一部の人だけです。直行便を再開したからといって、大勢の観光客が中国からやって来るということはありません」

   現時点で日本に来る中国からの渡航者も、「中国と日本の両方の空港でしかるべき検疫や検査」をしていると説明。日中の往復便が再開しても、以前のように中国人観光客が来日できるようになる日は当面先のようだ。