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「PS5」インドで販売できない? 「個人が商標登録」報道、サイトに発売日掲載なし

   ゲーム機「プレイステーション5(以下、PS5)」の事前予約の抽選が始まっている。発売は2020年11月12日だが、日本では抽選に外れたとの声が続出、その人気の高さがうかがえる。世界各国でも、PS5の予約注文が行われている。

   そんな中、海外サイト「androidcentral」の2020年10月6日付け報道によると、インドで「PS5」の発売が危ぶまれているという。

  • 日本版のプレイステーション公式サイト
    日本版のプレイステーション公式サイト
  • 日本版のプレイステーション公式サイト
  • インド版のプレイステーション公式サイト。「PS5」発売日の記載がない。

日米のサイトはサイトトップで大々的にPR

   同報道によると、ソニーがインドで「PS5」の商標出願をする3か月前の2019年10月29日、すでに商標登録済だったことが判明。登録者はデリー出身の「Hitesh Aswani」なる人物という。「PS5」の商標を巡って現在インドで争われている最中で、これが原因でPS5のインドでのリリースが難航しているという。

   J-CASTトレンドは、PS5を製造販売するソニー・インタラクティブエンタテインメントに事実関係を聞いた。だが、担当者からの回答は「回答できる部署がありません」というものにとどまった。

   各国のプレイステーション公式サイトの状況も調査した。米国版サイトでは、日本版と同じくページトップに「PS5」発売のバナーがあり、大々的に広告されている。英国版サイトでは、トップページにバナーはないものの、「ハードウェア」の項には同国での発売が2020年11月19日であることなど、しっかりと情報が掲載されている。

   一方、インド版の公式サイトでは、「PS5」の情報の扱いは英国版とほぼ同様だが、いまだ発売日の情報は掲載されていない。

商標が手に入らないと「面倒なことに」

   仮に報道が事実だとすると、人口13億5000万人の巨大市場インドで、「PS5」の名称で販売できない恐れがある。「androidcentral」は、ソニーがPS5の商標を手に入れる必要があるが、失敗すれば面倒なことになると指摘している。

   商標登録については、かつて中国で、「iPhone」や「iPad」の名称を地元企業が持っていたり、日本の「讃岐うどん」をはじめとする特産品が中国国内で登録されていたりして、物議をかもした。