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ホットミルクにできる「膜」とサヨナラ JA全農が紹介するお手軽な回避術

   寒い季節においしい、ホットミルク。牛乳を鍋や電子レンジで加熱した際、表面に「膜」ができることはないだろうか。

   この膜が出にくくなる方法を、全国農業協同組合連合会(JA全農)の広報ツイッターが2020年12月16日に投稿した。牛乳の膜を苦手とするユーザーの間で話題となり、1万回以上リツイートされている。記者も試してみた。

  • 牛乳に砂糖で膜が防げる?
    牛乳に砂糖で膜が防げる?
  • 牛乳に砂糖で膜が防げる?
  • 何も加えず温めるとうっすらと膜が
  • 砂糖を混ぜて加熱した
  • 箸を入れてみても膜はない

膜ができるのは「ラムスデン現象」

   JA全農のツイートによると、牛乳に砂糖を入れて混ぜると「膜ができにくい」という。ツイートの写真では、スプーンおよそ1杯分の砂糖を加えている。

   記者はまず、何も手を加えずに、牛乳80ミリリットルを600ワットの電子レンジで1分加熱した。レンジから取り出してみると、薄い膜が出現した。

   次に、牛乳200ミリリットルに砂糖大さじ1杯を入れ、スプーンで10秒ほど混ぜた。そして600ワットで1分40秒加熱。取り出すと、温まっているにもかかわらず確かに膜はできていなかった。飲んでみても膜を感じることはなく、砂糖で引き立てられたホットミルクの甘さが口に広がった。

   JA全農青森県本部公式サイトの「よくある質問」ページによると、牛乳を摂氏40度以上に温めると表面に膜ができる。この現象は「ラムスデン現象」と呼ばれている。牛乳の表面で水分が蒸発し、タンパク質などの成分が固まったものだという。同ページは「できた膜は『口当たりが悪いから』と捨ててしまう人も多いようです」としているが、膜には栄養成分が多く含まれているとも。

   砂糖を加えて混ぜることで膜が張りづらくなる原理は不明だが、膜がイヤな人にとっては手軽にできる回避方法だ。