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2月16日から「確定申告」 今年は大きく様変わり、留意点は?

   

   確定申告の時期が近づいてきた。通常は2月16日から3月15日までだが、今年は緊急事態宣言の延長を受け、期限が4月15日まで延びた。コロナ給付金や、大掛かりな税制改正の影響、入場規制などもあり、とまどう人も多くなりそうだ。

  • 今年は緊急事態宣言の延長を受け、期限も延びた
    今年は緊急事態宣言の延長を受け、期限も延びた
  • 今年は緊急事態宣言の延長を受け、期限も延びた

給付金はどうなるのか

   確定申告の対象になるのは、年収2000万円以上のサラリーマン、2か所以上から収入のある人、自営業者などだ。一般のサラリーマンでも、給与以外の所得が20万円を超える人や世帯の医療費が10万円を超えた人、災害や盗難で損害を受けた人、住宅ローン控除をはじめて受ける人などは対象になる。

   今年の収入の中で特に気になるのは、コロナに関わる給付金だろう。結論から言うと、「10万円給付金は申告不要、持続化給付金は要申告」(週刊ポスト2021年2月5日号)。

   所得税法上、事業に関連して支給される助成金は、事業所得に区分され、収益として計上される。申告漏れが発覚すると延滞税が発生するという。

   コロナによる家賃支援給付金、IT導入補助金など、関連する「助成」や「給付」は少なくない。関係する人はしっかり調べておいた方がよさそうだ。

フリーやシングルマザーは減税

   このほか、今年ならではのややこしさとして、大掛かりな税制改正の影響がある。国税庁のサイトでも確認できるが、なにぶんにも堅苦しい。より手軽に知るには、「確定申告『雑にやる人』が今年要注意の6つの点」(東洋経済)などが参考になる。

   とにかく変更点が多すぎて、「毎年、申告している方ほど混乱必至かもしれません」と警告している。例年と同じだろうと思ってやり始めると、あちこちで改正点があり、例示されている試算などが良く呑み込めず、立ち往生してしまうのだ。

   この記事では「年収850万円超の人は増税に」「年金に関する改正の注意点は2つ」「フリーランスやシングルマザーは減税」など、具体例をもとにわかりやすく解説されているので理解が進む。

   さらに大きな注意点として、「入場規制」がある。国税庁は、「令和2年分確定申告については、確定申告会場の混雑緩和を図るため、確定申告会場への入場には、入場できる時間枠が指定された『入場整理券』が必要となります」と告知している。入場時には、検温、マスクの着用なども求められることになる。


(2021年2月12日追記)内容を一部修正しました。