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「Clubhouse」ブーム過熱の果てに 「招待」自慢したけど半月でやめたワケ

   招待制の音声SNS「Clubhouse」が急速に話題を集めたのは、つい2か月ほど前だ。招待を受けたことをアピールするような投稿がSNS上に続出し、フリマアプリでは「招待枠」の高額出品もみられた。

   ブームが一段落したのか、最近はあまり「Clubhouse」の話題がインターネット上を騒がせなくなった。当時、いち早く波にのってClubhouseを始めた人たちに、今の利用状況を聞いた。

  • 配信サービスでの評価は高いアプリだ
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互いに時間の余裕がないと使いづらい

   神奈川県に住む20代男性は、会話を楽しみたいという気持ちと、「新たな知り合いが欲しい」と考えたことが始めたきっかけだと話す。

「緊急事態宣言や自粛で暇だったので、皆で喋って盛り上がるために、ツイッターなどにも投稿して一緒にやろうと周りに呼びかけました。知人の紹介などで、新しくいろんな人とつながることもできた」

   しかし、2月の中旬にはClubhouseを使わなくなった。今では周りでも利用している人はほとんどいないという。「新しく知り合った人ともツイッターでつながるようになり、結局そっちでやり取りするようになった」のが理由だ。

   音声で会話するClubhouseでは、互いに時間の余裕がないと使いづらいと語る男性。新たな人々と知り合えたところで、テキストで手軽にコミュニケーションがとれる他のSNSへ移行してしまった。

「ツイッターの方が楽」

   東京都の男性は、当初有名人の雑談を聞く目的でClubhouseの利用を開始。他のSNSに、「招待を受けた」と自慢の投稿をしていたが、3月初頭から利用しなくなったという。

「仕事が忙しいからです。話をしたり聞く分には、ツイッターの方が楽」

   周りでも利用者が減っているとし、原因として「ビデオがなく、音声だけでのコミュニケーションなので、会話のテンポや空気感がつかみにくいのでは」と推測した。

   現在でもClubhouseの利用は自慢になると思うか聞くと、「最初は『招待を受けた』ことがマウント(自慢や優位性のアピール)になりましたが、今ではClubhouseになじめているかがマウントになる気がします」。