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「身のまわりのリスク」約8割が意識 車、自転車との事故がとくに心配

   損害保険ジャパンは、「身のまわりリスクに関するアンケート調査」を実施し、2021年6月1日に結果を公表した。

   自動車を所有する時代から自動車をシェア、その都度借りて使用する時代に変化していることに伴い行われた。

  • 身のまわりのリスクを意識していますか。
    身のまわりのリスクを意識していますか。
  • 身のまわりのリスクを意識していますか。
  • 身のまわりリスクを実際に感じた経験はありますか。

予期せず加害者になってしまうケースへの心配も

   調査対象は、自分や家族の保険選びに関与している全国の20代~70代の1000人。

   まず、身のまわりのリスクを意識しているかについて。76.5%が自分自身の身のまわりのリスクについて意識していると答えた。また、子どもに対するリスク意識は子どもの年齢が小さいほど高く、「未就学児」に対しては78.2%と特に高くなっている。

   どのような身のまわりのリスクが心配か、という質問には、「クルマとぶつかってケガをする」(51.8%)という答えが最多だった。「歩行中、自転車にぶつけられてケガをする」(44.6%)、「人の運転するクルマに搭乗中に、追突されてケガをしてしまう」(38.1%)と続いた。また、「自転車を運転中に他人にぶつかってケガをさせてしまう」(29.3%)など、予期せず加害者になってしまうケースへの心配も多数挙がった。

   移動時に身のまわりリスクを実際に感じた経験があるか。これには、約6割が「ある」(56.7%)と答えた。自分自身に感じたリスクについては、「歩行中、自転車にぶつけられてケガをした・しそうになった」(22.4%)、小中高生の子どもに対しては「自転車を運転中、転倒してケガをした・しそうになった」(小学生25.7%、中学生22%、高校生18.5%)がトップだった。

年代にかかわらず、日頃から十分な対策を

   今後、家族全員のケガを含めた身のまわりリスクを補償できる保険に加入したいかという設問には、半数以上が「加入したい」(51.3%)と回答。年代別に見ると、20代が65.6%と最も高く、次に30代が61.3%と続いた。

   同調査では、他人に対する賠償「個人賠償責任保険」については、本人名義では61.6%、家族名義でも59.2%が「補償がある」と回答している。一方で、家族全員のケガを含めた身のまわりの様々なリスクについては、特約や単体の保険で手当てが可能だが、現在全てを保険で手当てできている人は25.5%にとどまっていた。

   調査はインターネット上で、2021年4月30日~5月6日に実施された。

   SOMPOリスクマネジメントのモビリティコンサルテイング部・部長の杉山毅氏は、発表資料内で「移動時などの身のまわりのリスクについてはあらゆる世代で誰にでも起きる危険があるリスクと言えます」と分析。年代にかかわらず、自身の加入する保険の補償内容を確認、日頃から十分な対策を講じておくことをすすめている。