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宇宙開発競争にかける科学者たちの人間ドラマ 劇団青年座

   「創作劇の上演」にこだわり活動を続けている劇団青年座が、2021年9月10日から20日まで東京・三軒茶屋のシアタートラムで『ズべズダ-荒野より宙へ-』を上演する。

   新型コロナウイルス感染拡大により昨年から延期となった今作は、劇団「パラドックス定数」の野木萌葱(もえぎ)氏による新作書き下ろし。野木氏が青年座に書き下ろすのは三度目となり、これまでと同じく黒岩亮氏が演出を務める。

  • 『ズべズダ-荒野より宙へ-』
    『ズべズダ-荒野より宙へ-』
  • 『ズべズダ-荒野より宙へ-』

米ソがナチスの科学者をめぐり争奪戦

   第二次世界大戦末期、米国とソ連の間で「生ける戦利品」として、ドイツ人科学者の争奪戦が行なわれ、ソ連はナチスドイツの進んだ技術を吸収して秘密裏にロケット開発を進めた。そして1957年、ついにソ連が人類初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げを成功させたことにより、米ソの宇宙開発競争は幕を開ける。

   1961年には初の有人宇宙飛行を成功させるなど開発競争は、ソ連が米国をリードしていたが、1962年のキューバ危機により状況は一変する・・・。

   近年、宇宙業界には多くの民間企業が参入し、宇宙飛行だけでなく月や火星の探査も活発に進められている。世界をリードしてきた米国と「宇宙強国」をめざす中国との間で繰り広げられている宇宙開発競争に注目が集まる現在、今作ではその原点をたどり、人間ドラマとして描いている。

   問い合わせは、劇団青年座(電話03・5478・8571)まで。