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大谷翔平、田中将大、鈴木誠也も 日本人メジャー挑戦いつも「マリナーズ参戦」

   プロ野球・広島東洋カープの鈴木誠也外野手が来季、米大リーグへ。2021年11月16日、複数のメディアが伝えた。ポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャー挑戦となる。

   これに先立つ10日付日刊スポーツ(電子版)は、米球団側の動きを「マリナーズは日本人選手獲得へ向け積極的に動く方針 鈴木誠也も調査中」と報じた。実は、日本人選手の大リーグ挑戦が話題になると、毎回のように移籍先候補としてシアトル・マリナーズの名を見かけないだろうか。

  • シアトル・マリナーズ時代のイチローさん(写真:AP/アフロ)
    シアトル・マリナーズ時代のイチローさん(写真:AP/アフロ)
  • シアトル・マリナーズ時代のイチローさん(写真:AP/アフロ)

「調査」「熱視線」「リストアップ」

   マリナーズはイチローさんを筆頭として、城島健司さんや今季プレーした菊池雄星投手など、これまでに計10人と多くの日本人選手がプレーした。この経緯からか、日本人選手のメジャー移籍時には何かとマリナーズと絡めた報道が国内外で出てくる。

   例えばシンシナティ・レッズの秋山翔吾外野手。2019年10月14日付の日刊スポーツ電子版は、マリナーズなど複数球団が秋山選手の「調査を進めている」と報じた。ボストン・レッドソックスの澤村拓一投手でも、20年12月1日付の日刊スポーツが根拠は明示していないが、マリナーズ含む複数球団が澤村投手に「熱視線を送る」と報じた。

   筒香嘉智外野手(現ピッツバーグ・パイレーツ)をめぐっては、米CBSスポーツが19年11月1日付(現地時間)記事で移籍先の候補の中で、最終的に入団するタンパベイ・レイズなどのほかにマリナーズを挙げ、同月11月2日付の「フルカウント」もこの記事を引用した。

   前田健太投手(現ミネソタ・ツインズ)については、15年12月10日付ヤフーニュース(THE PAGE)がマリナーズを移籍先候補の1つに挙げた。当時マリナーズから自由契約となった岩隈久志投手の「穴を埋める最有力候補」として、前田投手を「リストアップ」したと伝えた。結果はロサンゼルス・ドジャース入りだったが。

大谷獲得は「最有力」だったはずが

   ダルビッシュ有投手(現サンディエゴ・パドレス)。2011年10月31日付のスポニチアネックスは、マリナーズの地元紙シアトル・タイムズが記事で同投手を高く評価したことを根拠として、「マリナーズ ダル獲り参戦か 地元紙『松坂より上』」と報じた。だが、入ったのはマリナーズの同地区ライバル、テキサス・レンジャースだった。

   20年までニューヨーク・ヤンキースでプレーしていた田中将大投手(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)も、13年12月18日付中日スポーツ(電子版)が「ヤンキースより本気!? 田中争奪戦 カブスとマリナーズも"本命"浮上」との記事を掲載。「地元複数メディアが報じた」ことを理由に、シカゴ・カブスとマリナーズが田中投手の獲得に向かうとした。

   ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手も、17年オフのメジャー移籍時にはたびたびマリナーズ入りと目す向きが。2017年11月23日付(電子版)の日刊スポーツや11月24日付の「zakzak」は、マリナーズのゼネラルマネジャー(GM)のジェリー・ディポト氏が大谷選手の獲得に意欲を示したと報道している。

   さらに17年11月23日付日刊スポーツ(電子版)の別記事は、米ブックメーカーサイト「スポーツ・ベッティング・ダイム」での大谷選手の移籍先のオッズを紹介した。ブックメーカーサイトでは、スポーツの試合展開などを予想して金銭を賭けられる。記事によれば、オッズは高い順にマリナーズ(3・5倍)、ドジャース(4・5倍)、カブス(7倍)。実際に入団したエンゼルスは当時「9倍」だった。

   21年オフでは読売ジャイアンツの菅野智之投手の去就にも注目が集まる。「夕刊フジ」公式サイトの「zakzak」も11月12日、見出しに「巨人・菅野にマリナーズ熱視線」と入れて報道している。