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「ペット由来のアレル物質」、対策している? 知っていても対策しない人が8割以上

   パナソニック(大阪府門真市)は、ペットに関する調査を実施、結果を2021年11月19日に発表した。

   ペットオーナーの半数がペット由来のアレル物質を認知しているが、そのうち8割は積極的な対策をとっていないと回答している。調査結果について、獣医師の増田国充氏がコメントした。

  • ペットや家族のために清潔な空気を保ちたいが対処は面倒…と考えるオーナーも多い
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4人に1人が「効果的な方法がわからない」

   ペット由来のアレル物質について、回答した12.2%が「詳しく知っている」、43.0%が「聞いたことがある」と答え、半数以上の55.2%がペット由来のアレル物質について認知していることがわかった。

   しかし、ペット由来のアレル物質を知っていると答えたペットオーナーに、アレル物質への対策を聞くと、「積極的に行っている」のは18.1%で、45.7%は「あまり行っていない」、36.2%は「全く行っていない」と答えた。ペットのアレル物質を認知している飼い主の8割近い、81.9%が積極的な対策とっていないのだ。

   対処をしていない理由は、飼い主の半数近い48.7%が「不快な症状が出ていないから」と答えているが、4人に1人にあたる23.5%が「効果的な方法がわからない」とも回答した。

「抜け毛は、ペットから毎日発生するハウスダストのようなもの」

   増田氏によると、ペットの毛やフケ、唾液、ペットに寄生しているノミ・ダニなどがアレル物質であると説明し、「飼い主さんの体質にもより個人差がありますが、ペットを飼うのであればアレル物質対策はした方がよいでしょう」とアドバイスした。

   シャンプーやブラッシングが抜け毛やフケの予防となり、アレル物質の抑制につながると説明した。また、室内の空気環境を整えることは、ハウスダストや花粉だけでなく、ペット由来のアレル物質対策にも有効と考えられるそうで、

「抜け毛は、ペットから毎日発生するハウスダストのようなものですから、換気や掃除は毎日こまめに行うことが肝心です。空気清浄機などを使って、空気をよりよい状態に保つことも効果があります」

と、空気環境の設備の大切さを話した。