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コロナ禍にもがきつつも前進するパフォーマーたち 写真展「非日常を踊る」

   写真展「非日常を踊る~Japanese Entertainers under the Pandemic~」が、2022年1月6日まで、東京・銀座のソニーイメージングギャラリーで開かれている。

   長く続くコロナ禍で表現の舞台を失くしたパフォーマーたち。彼らはどうやって自分の表現と向き合ったのか。3人の女性フォトグラファーが「コロナ禍という日常と非日常が入り混ざる"いま"を切り取ること」をコンセプトに掲げて、2020年7月から約7か月間、18組の表現者のポートレートを撮影した。

  • yamadori/ポールダンサー 撮影:葛西亜理沙
    yamadori/ポールダンサー 撮影:葛西亜理沙
  • yamadori/ポールダンサー 撮影:葛西亜理沙
  • デラフエンテチャベス由香/フラメンコダンサー 撮影:宮川舞子
  • 福原ゆかり/阿波おどりの踊り手 撮影:南しずか

撮影をやめたくない

   新型コロナウイルス感染症の影響により、エンターテインメント業界は大打撃を受けた。公演の延期や中止が相次いだ。2020年10月27日に発表された「ぴあ総研」の試算によると、同年の音楽ライブ、舞台などのパフォーマンスイベントの市場規模は1306億円。対前年比8割減だ。

   自宅や近くの公民館、公園で、オンラインレッスンの配信を始めたダンサー、次のパフォーマンスの構想に取り組む日本舞踊家、黙々と筋トレに励むタップダンサー。フリーランスのフォトグラファーとして活動している葛西亜理沙さん、南しずかさん、宮川舞子さんは、彼らの前向きな姿勢に共感をおぼえた。3人にとっても、他人事ではなかったからだ。

   カメラが好きで今までやってきたから、たとえ仕事がなくても撮影をやめたくない。今、出来ることを考え、実行したのが、パフォーマーたちが自宅や稽古場という「裏舞台で踊る姿」の撮影だった。

   葛西さんらによると、「非日常を踊る」はコロナ禍を反映するエンターテインメントの記録。出来上がった作品群に対して、鑑賞する人がエンタメ業界の楽しさを改めて感じてもらえたらうれしいと話している。

非日常を踊る
~Japanese Entertainers under the Pandemic~
■会期
2021年12月17日(金)~2022年1月6日(木)
※2021年12月29日(水)から2022年1月4日(火)は休館

■会場
ソニーイメージングギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
https://twitter.com/SonyImgGallery