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焼肉ライク「代替肉カルビ」食べてみた 大豆が原料、牛カルビとの違いは

   昨今、SDGsやビーガンの影響を受けて注目が高まりつつある代替食品。スーパーや飲食店などでの取り扱いも増えてきた。その中でも、とりわけ注目を浴びているのは「肉」だろう。

   ダイニングイノベーションが展開する焼肉チェーン「焼肉ライク」では、代替肉を「NEXT大判カルビ2.0」として提供している。実際に食べてみると意外にも――。

  • 左は「匠カルビ」、右が「NEXT大判カルビ2.0」
    左は「匠カルビ」、右が「NEXT大判カルビ2.0」
  • 左は「匠カルビ」、右が「NEXT大判カルビ2.0」

タレも「肉」も全部、植物由来

   代替肉とは主に大豆などの植物性の原料を使い、食感と風味を肉に近づけたものだ。焼肉ライク提供の代替肉も大豆を使用している。

   焼肉ライクでは、2020年10月に一部店舗で代替肉「NEXTカルビ」を提供開始、好評を受けて同年12月に全店での展開を始めた。代替肉を開発したネクストミーツが21年10月にバージョンアップさせた「NEXTカルビ2.0」を販売したことで、ライクも22年1月18日から同商品に移行、オリジナルで開発した植物性のタレをかけて提供している。

   取り扱いを決めた理由について、焼肉ライク広報は「食の多様性が広がっていく中で、10年後20年後の焼肉屋で代替肉のカテゴリが当たり前になってくる事を想定しました」と明かし、また「『代替肉』に興味があっても実際には食べた事がない方も多い中、焼肉ライクなら単品から気軽に試していただけるということもあり、販売を決めました」と答えた。

   J-CASTトレンド記者も興味はあったが、挑戦したことはない。実際に焼肉ライク店舗に行って、牛カルビと食べ比べてみた。

「これは...焼肉だ」

   まずは見た目、今回は特別にタレをかける前の状態で見せてもらった。本来、提供時にはどちらもタレがかかっている。

左は「匠カルビ」、右が「NEXT大判カルビ2.0」
左は「匠カルビ」、右が「NEXT大判カルビ2.0」

   明らかに違う。ちなみに大豆ミートは、加熱処理されている状態とのこと。なので、焼き目が付く程度でいいとのことで片面30秒ずつ焼くのを勧められた。

写真上部2枚が「NEXTカルビ2.0」、下部2枚が「匠カルビ」
写真上部2枚が「NEXTカルビ2.0」、下部2枚が「匠カルビ」

   牛カルビの色が変化するにつれ、代替肉カルビとの違いがどんどん分からなくなっていく。焼き上がりは写真の通りだ。

   まずは「NEXT大判カルビ2.0」を追加のタレなどを付けず、そのまま口に運ぶ。少し弾力があり、通常の肉より歯切れがよく食べやすい。この歯切れの良さなら、アゴの力が弱い高齢者や幼い子どもでも食べやすいのではないだろうか。それだけでなく、味は脂っぽさもなく、さっぱり。少し「大豆感」はあるが、おいしい。

   しかし「肉」という感じではない...。そう思い広報担当に伝えると、「タレをつけて、ご飯と一緒に食べてみてください」。言われた通りにご飯と共に頬張ると、

「や、焼肉だ...」

と思わずうなってしまった。何度食べても「焼肉」にしか感じない。しかも、脂っこくないのでいくらでも食べられる。さらに広報からは、

「実は、NEXT大判カルビ2.0はビーガンの方だけでなく、ダイエット中の方や筋トレに励むトレーニーの方にもおすすめです。一般的な牛カルビと比べると脂質が8分の1近くで、タンパク質は2倍以上です」

との情報が。罪悪感なく焼肉を食べられるとは、なんて画期的なんだ......。

   NEXT大判カルビ2.0は、50グラム・320円(税込)で提供している。また「フェイク&リアル食べ比べセット」も提供中、「NEXT大判カルビ2.0&匠カルビセット」は200グラム・1300円(税込)だ。