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韓国でコロナ感染者激増「世界一」に 拡大中に規制緩和で1日60万人超

   韓国の新型コロナウイルス感染者が急増し、1日で60万人を超えたと報じられている。人口当たりの感染者数では現在、世界一だという。感染が広がっているにもかかわらず、コロナ規制を緩和したことなどが原因とされている。

  • 感染拡大が深刻に
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日本なら「1日150万人」に相当

   朝日新聞によると、韓国疾病管理庁は2022年3月17日、同日午前0時までの新型コロナウイルスの1日あたり新規感染者が62万1328人だったと発表した。

   韓国と日本の人口を比較して単純計算した場合、日本の約150万人に相当する。米ジョンズ・ホプキンス大によると、韓国の直近1週間の平均は約36万人と世界で最多だという。

   新規感染の約3割は、ワクチン接種が遅れた18歳以下。このため小・中・高校への影響が大きい。韓国情報を伝えるサイト「wowKorea」によると、韓国では学校の新学期が3月から始まったが、ソウルでは、新学期第1週に新型コロナウイルスに感染した学生および教職員は2万7000余人に。校内の感染者の急増により、3月第1週が終わった段階で、正常登校を実施している学校は全体の66%にとどまっているという。

自慢の「K防疫」どこへ

   日経新聞によると、韓国政府はオミクロン株の特性を踏まえて、重症化しやすい60歳以上の8割超がワクチンのブースター接種(追加接種)を完了したことで各種の行動制限を緩和した。当初は「3月上旬に感染拡大のピークを迎える」とみていたが、現在のところ感染拡大に歯止めがかからず、重症者・死者ともに増え続けている。

   朝日新聞はさらに、新学期が始まったことによる校内感染の増加や、3月9日投開票の大統領選前に集会などで多くの人が集まったことも響いた、との見方を紹介している。

   また、今月14日から、一般の病院で行った抗原検査で陽性が出た場合も感染者の集計に含め始めたことも影響しているという。

   韓国は、コロナの初期段階では抑え込みに成功、「K防疫」を自賛していた。しかし、すでに全国の感染者の累計は800万人を、死者も1万人をそれぞれ超えた。オミクロン株には現職閣僚やソウル市長、日本の駐韓大使らも感染しており、多方面に影響が広がっている。

   日本では17日、まん延防止措置が延長されないことが決まったが、規制緩和で感染が広がった韓国の状況は注視する必要がありそうだ。