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「スナイデル」限定品が高額転売 列に長時間待ち、買えなかった人は怒る

   20~30代の女性向け人気ブランド「SNIDEL(スナイデル)」。先ごろ販売した限定品が早速、インターネット上で転売されている。

   スナイデルは、アイテムによっては発売即売り切れも珍しくない。今回発売されたのは2022年3月18日、池袋パルコ店(東京都豊島区)リニューアルオープン記念の品。ブラウスとショートパンツの2点で、数量限定だった。いずれも、淡い色使いときれいなシルエットが目を引くデザインになっている。

  • 騒動の中心となったブラウスとボトムス
    騒動の中心となったブラウスとボトムス
  • 騒動の中心となったブラウスとボトムス

手に入れるまで6時間

   スナイデルの人気アイテムの限定版と知り、購入しようと池袋パルコ店に朝9時半から並んだというAさん。匿名を条件に取材にこたえた。オープンは11時にも関わらず、列はビルの外まで続き、Aさんが加わった時点でざっと200人ほどいたようだと話した。

   最終的に列は、店舗ビルの地下1階から地上8階まで伸びた。Aさんが階段で待っていると、限定商品の整理券配布が始まったが、

「私の時点ではブラウスの整理券がなくなっており、ボトムの整理券のみ配布されました」

という。Aさんが入店できたのは12時半ごろ。さらに購入まで再び列に並び、手に入れるまで6時間ほどかかった。

   実は発売前日、スナイデルが「インスタライブ」の生配信を行い、「開店一時間前を目安に並んでください」と告知していたという。Aさんは、これを見ていなかった。同様の告知も目に入らなかったそうだ。一方で、配信された内容を守って来店したら間に合わず、買えなかった人もいたという。

   スナイデルは公式インスタグラムの「ストーリーズ」で、「予想以上の混雑にてご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」と謝罪。その上で「今回の事態を真摯に受け止め、チームで検討を重ね今後の改善に繋げて参りたい所存でございます」とした。当初は24時間で消える投稿だったが、その後は常時見られる状態になっている。

ブラウス、ショートパンツ共に出品

   一方、あっという間に売り切れた限定品は、高額転売されている事実を確認できた。

   販売されていたアイテムの価格は、ブラウスが1万2100円(税込み)、ショートパンツが1万890円(同)。フリマアプリ「メルカリ」を見ると、発売から5日後の3月23日19時時点でブラウスは約2~5万円、ショートパンツは約2~3万円で取り引きされている。中には、7万円超で購入されたものも。

   直近の25日19時現在では、ショートパンツは、2万円前後。ショートパンツほど数は多くはないが、ブラウスも3?5万円での出品が確認できた。

   通常よりも高額で売り出されている。売主からの商品説明には、「価格はメルカリ相場で決めています、ご了承ください」という「いいわけ」が書かれたものも複数あった。

   高額転売されている様子にツイッターでは、怒り心頭な人が続出。「転売ブラウス」と冷やかす声や、転売では買わないように注意喚起する投稿が見られた。