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iPhoneよりAndroidのスマホケース少ない 家電量販店で必死に数えると

   「AndroidはiPhoneに比べてケースが少ない」との投稿を日に数件、ツイッターで見かける。本体を覆うケース(カバー)の種類やデザインの選択肢が、Androidスマートフォン(スマホ)は少ないという意見だ。

   「ケース欲しさに、iPhoneに変えたくなる」とうらやむAndroidユーザーの声も。調べてみた。

  • スマホケースにこだわりはありますか(写真はイメージ)
    スマホケースにこだわりはありますか(写真はイメージ)
  • スマホケースにこだわりはありますか(写真はイメージ)

「iPhone 用」が「Galaxy用」引き離す

   「ドコモオンラインショップ」では、「ケース」カテゴリの商品は401件ある。「新しい順」に、上位100件の商品の対応スマホを調べると、内訳はこうだ。

「iPhone 13」用: 13品
「iPhone 13 mini」用: 10品
「iPhone13 Pro」用: 11品
「iPhone 13 Pro Max」用: 7品
「iPhone SE」用: 2品
「iPhone 12・12 Pro」用: 1品
iPadシリーズ用:4品
「AQUOS sense6 SH54-B」用:5品
「Galaxy A53 5G SC-53C」: 4品
「Galaxy A22 5G SC-56B」: 5品
「Galaxy S22 SC-51C」: 7品
「Galaxy S22 Ultra SC-52C」: 3品
「Xperia 5 III SO-53B」用:5品
「arrows We F-51B」用:4品
「らくらくスマートフォン F-52B」用:9品
「あんしんスマホ KY-51B」用:3品
iPhone含め複数メーカーの機種に対応:7品

   iPhone用は合計44品で、スマホシリーズごとのケース数では最多だ。次点はGalaxyシリーズだが、計19品にとどまる。機種ごとの数でも、「13」用が13品でトップだ。

   店頭の状況も確かめるため、J-CASTトレンドでは5月27日、東京都新宿区にある家電量販店1店のスマホアクセサリー売り場を訪れた。数えきれない量の商品が並んでいるため、おおよその概算ではあるが、iPhoneシリーズのケースは1800品前後あった。内訳の最多は「13 Pro」で、約370品だ。

   一方「Android勢」では、AQUOSシリーズが約270品、Galaxyシリーズは約340品、Xperiaシリーズは約280品だ。その他、arrowsなどを含め、Androidスマホ全体で1250品前後だった。「13 Pro」よりも専用ケースが多かった端末シリーズはない。

キャラものケース充実

    iPhoneの場合、「ディズニー」や「スヌーピー」など、デザインにキャラクターを取り入れたケースの種類が多いのも印象的だった。

   記者が訪れた家電量販店では、「iPhone12 mini」用ケースは130品ほどあったが、うち約80品がキャラクターものだった。同一の機種でこれほどキャラもののケースを用意している例は、Androidスマホでは見当たらなかった。

   新宿区の別の家電量販店も見たが、AQUOS、Galaxy、Xperia、arrows向け商品で構成されているAndroidスマホアクセサリー売り場の面積は、 iPhoneシリーズ(8〜13とSE)コーナーの半分程度だった。

   朝日新聞社のウェブメディア「withnews」の2020年5月4日付記事で、同社企画事業本部の坂口大祐氏が、なぜiPhoneケースのバリエーションがAndroidよりも充実しているのか分析している。

   まずiPhoneは国内での利用者が多く、ケースの売り上げを見込みやすい。また、「iPhone 7」と「8」など、複数の機種で共通してカバーを使えることがあるので、製造コストと在庫リスクを抑えやすいとした。