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カンロ「食べられるストロー」開発中 アメ活用した脱プラスチック

   キャンディーメーカー・カンロ(東京都新宿区)のSDGsの取り組みが、ユニークだ。

   食品ロス削減の必要性が叫ばれる昨今、商品として販売出来ないアメを生まれ変わらせた「アロマスプレー」「マスクスプレー」を試作。また、キャンディーで出来た「食べられるストロー」を開発中だ。

  • 試作品の「キャンディストロー」
    試作品の「キャンディストロー」
  • 試作品の「キャンディストロー」

アメからエタノール精製

   「アロマスプレー」「マスクスプレー」はカンロが、研究開発型スタートアップのファーメンステーション(東京都墨田区)をパートナー企業にして、開発に取り組んだ。カンロのアメを発酵・蒸留することで、高純度・高品質のエタノールを精製。それを活用したのがスプレー2種だ。ただし、これはあくまで試作品とのこと。

   アメから生まれたエタノールを利用した商品としては、今夏以降にウエットティッシュなどの日用品を開発し、直営店「ヒトツブカンロ」で販売する予定だ。

来年発売を目指す

   4月から施行されたプラスチック資源循環促進法の導入に伴って、紙ストローや持ち運べる「マイストロー」に注目が集まっている。

   カンロは、キャンディーでできたストローの開発を進める。「ストローマエストロ」として活動する野村優妃さんと協業したという。

   J-CASTトレンドがカンロに取材したところ、担当者は「(2022)年内に量産化の目途を立てて、来年発売」を目指していると話した。商品展開は、野村さんと「コト、モノの両面から進めていくべく検討中」とのことだ。