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外国人観光客の受け入れ再開したけれど 日本人の海外旅行いつ解禁

   新型コロナウイルスの感染者が減り、水際作戦が緩和されている。入国者の上限は、2022年6月1日から1日2万人に増やされ、10日から観光目的の外国人の受け入れが再開された。

   では、日本から外国への観光旅行は、いつから本格的に再開されるのだろうか。

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三つのステップ

   旅行会社のウェブサイトには、関連情報が目立つようになっている。3日に更新されたJTBのサイトには「海外旅行はいつから再開?」という情報がまとめられている。

   それによると、再開には三つのステップがあるという。

   一つ目は、「日本国外務省の感染症危険情報のレベル引き下げ」。現在、諸外国の公衆衛生・治安安全状況を判断する外務省の危険情報は、世界中のほとんどの国・地域について、レベル2「不要不急の渡航は止めてください」以上のレベルが発出されている。「この危険情報がレベル1以下になることが望ましいと思われます」とJTB。

   二つ目は、旅行先の国・地域が、日本からの旅行者受け入れを再開すること。6月3日現在、日本からの入国制限を実施しているのは38か国・地域。また、158か国・地域が入国に際して条件や行動制限を課している。「観光旅行再開のためには入国後の行動制限がより一層解除される必要があります」。

   以上の条件緩和を経て、三つ目としていよいよ海外旅行が本格的に解禁される。その場合、感染予防の徹底はもちろん、万が一の場合の適切な対応が求められるとすれば、添乗員が同行するパッケージツアーから緩和されるだろうという見通しを示している。

中国には行けない

   NHKは7日、「日本からの海外への渡航については、ワクチン接種を終えていれば入国できる国がある一方、観光目的での入国は制限している国もあり、新型コロナによる入国制限の措置や条件などは国や地域によって分かれています」と、次のように全体状況を解説している。

○中国・・・入国制限と行動制限のいずれの措置もとっていて、中国で働く予定がある人や家族の看病や葬儀で入国する人などに限られ、観光目的での入国はできません。
○豪州・・・ワクチン接種を終えていれば入国が可能。
○米国・・・原則としてワクチンの接種証明の提示や陰性証明書が求められますが、観光目的の入国も可能だということです。

   以上のように、各国の違いを説明しつつ、「日本からの観光目的の入国を緩和する動きもあるが、国や地域で対応が異なるので渡航先の情報をよく確認してほしい」という外務省担当者のコメントを紹介している。

韓国はビザに長蛇の列

   日本が10日から観光客の受け入れを再開したように、全体としてみると、各国がそれぞれ対応を緩和しつつある。

   日本と韓国の間では、観光旅行が再開される。日韓双方の大使館や領事館は、ビザを入手しようとする人たちでごった返していることが報じられている。

   ビザ発給には1か月前後かかるそうなので、実際に観光客の往来が活発化するにはまだ少し時間がかかる。

   日本人に人気の渡航先、台湾はまだのようだ。フォーカス台湾の報道によると、中央感染症指揮センターの荘人祥報道官は3日、外国人観光客の受け入れ再開について、現時点では検討していないと語っている。