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「業界初」メタバースカタログ ラオックスグループのシャディから

   ラオックスグループのギフト販売会社「シャディ」が、「メタバース」(仮想空間)に参入する。2022年6月16日に「Shaddy Summer Gift 2022 メタバースカタログ」を発表した。カタログギフトを仮想空間内に展開するというものだ。

   メタバースカタログの提供は、「業界初」という。自社サイト上で閲覧できる。

  • 「Shaddy Summer Gift 2022 メタバースカタログ」
    「Shaddy Summer Gift 2022 メタバースカタログ」
  • 「Shaddy Summer Gift 2022 メタバースカタログ」
  • メタバースカタログは、球体のような立体構造で広がる

視認性に優れたカタログ

   全国にある実店舗と、自社ECサイト「シャディギフトモール」を運営しているシャディ。その「中間」のような存在として、メタバースカタログを展開する。

   同社発表によると、メタバースカタログは「一覧性・隣接性・視認性」に優れ、バーチャル空間においてアイテムをひと目で選びやすいという。実店舗にいるかのような直感的なギフト選びと、外での移動中でもアクセスができるECサイトのような利便性を兼ね備えているとしている。

   メタバースカタログは「シャディギフトモール」からアクセス可能だ。パソコン・スマートフォン両方のブラウザに対応している。

   サイトに入ると、高級牛肉やアウトドア用品といった、同社のサマーカタログの商品数百点の画像が立体的に広がる。ドラッグかスワイプで視点を動かせる。商品画像を選ぶと、ECサイト内の販売ページへと飛べる。

シャディにとって「メタバース」とは

   シャディの代表取締役会長兼社長・飯田健作氏の質疑応答によると、「メタバース化」の中で、今後は実店舗の内装を再現し、雰囲気や陳列されている商品が遠方からでも分かるようなサービスも検討しているという。

   同社としては、技術的な観点はともかく、小売業者としては「『EC』と『実店舗』ではない空間は全てメタバース」と考えているという。

   「ありとあらゆる、今までにない空間を追求して行きたい」と話す飯田氏。今後は自社で用意したメタバース空間だけでなく、例えば「街」「市場」といった形式をとっている他社のメタバースプラットフォームの中に「出店する」といった販促方法も検討していくという。