J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「朝マック」1日中提供してほしいのに 昼のメニューには出てこないワケ

   マクドナルドの「朝マック」のメニューはその名の通り、朝10時半までの限定販売だ。日本マクドナルドの50周年特設サイト「BIG THANK YOU」によると、1985年に「ブレックファストメニュー」としてスタートしたが、いつの間には客の間で「朝マック」と呼ばれるようになり、マクドナルドでも正式名称を変更することになったという。

   「朝マック」を、朝限定でなくいつでも食べられるようにしてほしいという要望もある。

  • 朝マックはなぜ「朝限定」なのか…(画像はイメージ)
    朝マックはなぜ「朝限定」なのか…(画像はイメージ)
  • 朝マックはなぜ「朝限定」なのか…(画像はイメージ)

「フィレオフィッシュ」なぜ終日OK?

   マクドナルド公式サイトの「よくあるご質問」ページには、「朝マック」にまつわる次のようなQ&Aがある。

「ハッシュポテトが大好きなんですが、レギュラーメニューにはできないの?」
「甘いグリドルは朝だけではなく昼も食べたいのですが、なぜ朝だけなんですか?」

   まずハッシュポテトについては、レギュラーメニューに「マックフライポテト」がありキッチンシステム上両方の提供が難しいとの答え。次に、「グリドルはパンケーキサンドという、新しい朝食スタイルというコンセンプトのもと開発された商品」のため、朝マック販売時間帯のみでの提供になる、と回答している。

   詳細を聞くため、日本マクドナルドに取材した。広報によると、朝のメニューとレギュラーメニューでそれぞれ異なる原材料を多く使用しているため、限られたキッチンスペース内にすべての原材料を配置し、調理するのが難しい。そのため、時間帯を分けて提供しているという。

   ところが「フィレオフィッシュ」については、終日提供されている。これはメイン食材となる魚を揚げる場所が独立しているため、他の商品の製造に影響することなくスムーズに提供ができるそうだ。

米国スタイルそのまま踏襲

   また、こんな話も出た。

「マフィンは朝食時に多く食べられるパンとして欧米で親しみがあり、マクドナルドでも朝食に合うよう開発されている商品です」

   実は、1985年の「朝マック」導入時に米マクドナルドの販売スタイルをそのまま採用した。商品開発についても、背景にあるという。