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LINEで「ChatGPT」使える 「友達登録」するだけ、主婦層にも人気

   あらゆる質問に答えるというAI(人工知能)「ChatGPT」と、コミュニケーションアプリ「LINE」を使って会話できるサービスが人気だ。ソフトウエア開発会社「picon」(東京都渋谷区)が、2023年3月2日に公開したアプリ「AIチャットくん」だ。同社の6日付発表によると、リリース後の3日間で利用ユーザー数は20万人を突破した。

   本家「ChatGPT」公式サイトは英語表記なうえ、メールアドレスや電話番号による本人認証が必要など、利用登録にやや手間かかる。「AIチャットくん」は、LINEの「友達」として登録するだけで使える手軽さがある。これまでChatGPTを利用してこなかった主婦層や小学生にも、幅広く使われているという。

  • LINEで「Chat GPT」と話せる「AIチャットくん」 (「picon」の発表資料から)
    LINEで「Chat GPT」と話せる「AIチャットくん」 (「picon」の発表資料から)
  • LINEで「Chat GPT」と話せる「AIチャットくん」 (「picon」の発表資料から)

AIに悩み聞いてもらう

   ChatGPTを開発する米「OpenAI」は3月1日(現地時間)に、ChatGPTのAPI(外部のアプリと連携できる仕組み)提供を開始している。「AIチャットくん」は、このAPIを活用したサービスだ。公式ツイッターで公開しているQRコードをスマートフォンで読み込むと、LINEの友達に追加できる画面が立ち上がる。追加すれば、すぐにChatGPTとのチャットをはじめられる。

   piconの発表によると、総メッセージ数は250万回を突破。発表資料のなかで、ユーザーがツイッターに投稿したさまざまな活用方法が紹介されている。

   例えば、小学生の息子を持つ母親が「子どもに感情的に怒ってしまいます。どうしたら理性を保てますか」とAIチャットくんを使って相談するケース。ChatGPTは、長文の「一息つく」「(家族や専門家からの)サポートを受ける」といったアドバイスをしている。

1日5通のメッセージまで無料

   ほかに、親子丼や他人丼の調理レシピを教えてもらう、子どもの卒園式で保護者代表としてのあいさつの言葉を英文で考えてもらうといった使い方が紹介されている。

   死んだペットの文鳥にあてた手紙への返事を、ChatGPTに書いてもらうとの活用もあったという。飼っていた文鳥の名前や性格、手紙の内容を伝えたうえで、ペットになりきってもらう使い方だ。

   AIチャットくんの利用は、1日5通のメッセージまで無料。月額680円のプレミアムプランに加入すると、無制限でチャットできる。