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ちいかわグッズ転売止まらない ポップストア入場「抽選制」にしても

   漫画・アニメ「ちいかわ」のグッズ人気が高まり続けている。公式グッズやコラボ商品が登場すると発売当日に売り切れる事例がたびたび出ており、フリマアプリでは高額転売が相次いでいる。ちいかわ公式総合情報サイト「ちいかわインフォ」では、新たなグッズの発売前日に「インターネット上での転売が非常に高騰する恐れがあります」と注意喚起している。

   おりしも2023年3月30日、東京駅八重洲口に直結の商業施設「東京駅一番街」でポップアップストア「ちいかわ てんし○あくま」(○はハートの記号)が開店した。

  • 東京駅のポップアップストア「ちいかわ てんし○あくま」 中にはそのままでは入れない
    東京駅のポップアップストア「ちいかわ てんし○あくま」 中にはそのままでは入れない
  • 東京駅のポップアップストア「ちいかわ てんし○あくま」 中にはそのままでは入れない

転売目的での購入は禁止

   新規店の入場は時間帯ごとに人数制限が敷かれ、来場には事前予約が必要だ。「ちいかわインフォ」によると、新型コロナウイルス感染拡大防止や混雑回避、列形成の最小化が目的という。

   入場予約は、4月9日までは抽選制で、10日~14日は先着順で受け付けている。ツイッター上ではこの抽選に「落ちた」との投稿を数十件見かけた。

   一部の人しか入場できないシステムだが、「てんし○あくま」のグッズはECサイト「ちいかわマーケット」でも販売する。

   前述通り「ちいかわインフォ」は3月29日、転売品が高騰する可能性に言及。店頭やECサイト「ちいかわマーケット」での各グッズの購入可能数量は各1点まで、転売目的での購入は禁止とし、「正規流通以外」での購入は控えるように呼びかけた。

   記者は3月30日18時ごろ、「東京駅一番街」にある「ちいかわ てんし○あくま」ストアを訪れた。外から見る限りぬいぐるみの在庫は潤沢で、売り切れ状態からは程遠い。しかし入口はポールとゴムロープ、パネルによって仕切られ、買いたくても入れない。スタッフに聞くと「4月9日分まで入場申し込みは埋まっている」とのことだった。

   同日18時に確認すると、「ちいかわマーケット」では110種類近くある「てんし○あくま」グッズのうち、50種類以上が売り切れに。メルカリでは150件以上の転売出品が発生している。

   高額な出品例では、「ちいかわ てんし○あくま マスコット(だてんしなハチワレ)」という小型のぬいぐるみが2件。定価は1650円だが、メルカリでは5999円、5555円で出品されている。

限定品でなくとも即完売

   2022年12月19日には、登場キャラクター「ちいかわ」「うさぎ」「ハチワレ」をかたどり冬や新年をイメージしたぬいぐるみが「ちいかわマーケット」で発売。このときは一部の人気商品について、発売から3分後に売り切れが発生したとの報告がツイッターに出ていた。

   3月15日には、神戸風月堂(兵庫県尼崎市)が、自社の洋菓子とちいかわがコラボした「ちいかわミニゴーフル」を発売した。同社に取材した3月23日付ウェブメディア「よろず~ニュース」記事によると、この品はオンラインショップでは5分で完売。限定商品ではなく再び生産される通常商品ではあるものの、転売が相次いだという。