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バラバラ殺人夫婦「セレブ認定」いかがなものか?

   今年は新年早々から、いやな気分になる事件がいっぱい起きている。なかでも、妻が夫を殺したバラバラ殺人事件は連日ワイドショーで取り上げられている。そのとき気になることがある。それは「セレブ」という言い方だ。

   マスメディアは当然のように「セレブ夫婦」と呼んでいるけれど、セレブ、セレブって簡単に言いすぎなんじゃないか? 代々木八幡の20万くらいのマンションに住んでいたことや、夫が外資系の会社で働いていたことだけで、「セレブ」と認定するのはどうかと思う。人目をひくからといって、あまりにも安易にレッテルを貼りすぎじゃないか。

   それはともかく、家族を殺したあとに切り刻んで捨てようとしたのは、歯科医の息子が妹を殺した事件も同じ。2つの事件に共通しているのは、犯人は自分だけがかわいくて、自分のことしか考えていないということだ。自分の世界から一歩も出てない。おそろしいほど自己愛が強い人たちだといえる。

   この人たちには、相手のことをちゃんと把握して行動するという要素がまったく感じられない。いわば、生きることにおいて完全な「素人」なのだ。実は、相手の目線で考えることができない「生きる素人」はほかにもたくさんいる。こういう人たちをたくさん作っちゃった日本は大丈夫か? テレビを見つつ、そんなことを考えてしまった。