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視聴率好調のフジ、経常利益は10%減

エレキ君

在京キー局5社の2006年4-12月期の連結業績と2007年3月期予想が出揃った。これを表にするとこうなる。下段が07年3月期予想。単位は億円。カッコ内は前年同期比増減率%。

<06年4-12月期の連結業績と07年3月期予想>
売上高経常利益
フジテレビ4397(▲3)
5774(▲3)
380(▲10)
438(▲13)
日本テレビ2544(▲4)
3360(▲3)
241(  7)
260(▲13)
T B S2401( 5)
3188( 4)
221( 66)
243( 58)
テレビ朝日1881( 1)
2480(▲1)
105(▲29)
143(▲17)
テレビ東京925( 3)
1222( 2)
42(▲28)
44(▲37)

アドバ君

06年4-12月期の連結業績は、フジ、テレ朝、テレ東の3社で経常利益が減少。日テレは経常利益が前期比7%上回ったが投資事業組合運用益が貢献したため。視聴率が好調だったフジは経常利益が10%減。スポット収入の減と通信販売事業の不振が響いた。

テレビ君

各社共通するのはスポット収入の落ち込み。国内消費の回復が鈍く、企業がテレビ広告を抑制する傾向にあり、番組間に流すスポット収入が減少した。TBSの経常利益が前期比66%増だったのは世界バレー中継などタイム広告の伸び。

アドバ君

07年3月期通期予想ではTBSを除く4社が経常減益となる見通し。フジは前期比13%の438億円と従来の予想から39億円下方修正。日テレは映画や通信販売が好調なほか番組費抑制効果もあって13%減の260億円。従来予想より40億円縮小。

エレキ君

各局とも年明け以降、広告収入は好調に推移しているが、07年3月期通期見通しでスポットの落ち込みに神経を尖らせている。一部にインターネット広告の影響があげられているが?