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「よほど売り込みがうまいのか、癒着があるのか…」

   大事件の陰に隠れた、ちょっと笑える"JNNスクープ"ニュース。

   記者がやってきたのは、霞が関は特許庁庁舎。ビルの地下1階、ブランド品の販売をしている店だ。「商品は本物?」と問う記者に「何かあったら特許庁に言えばよい」と店員は請け負う。そう、特許庁は模造品・偽造品対策を担当する役所でもあるのだ。

   ところが、この店で記者が購入した4点の財布やバッグ、専門家が鑑定したところ、すべて偽物――。

   この業者は3月に、ニセモノ販売で警察の家宅捜索を受けていたほか、経済産業省にも出店していたとか。コメンテイターの岸井成格は硬派記者らしく「よほど売り込みがうまいのか、(官庁との)癒着があるのか、と疑われても仕方ない」と深読みのコメントをする。

   しかし、取材を受けた特許庁職員の「参ったなあ」という表情を見る限りでは、そういう裏の暗さは感じられなかった。なんにしても、「灯台もと暗し」の用例に使えそうなニュースではあった。